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Brexitパニックを予想、高リターンをたたき出したロボアド「Scalable Capital」とは

ZUU online 7月15日(金)6時40分配信

Brexitの影響による市場混乱を1カ月前に予想し、10%以上の高リターンを生みだしていた「スゴ腕ロボット・アドバイザー」がいるという。

独デジタル投資会社Scalable Capitalのロボアドは、「ボラティリティ・クラスター・システム」を採用。1960年代に採用されていた変動率の分類比較を行う分析法で、「株価の不安定性はさらなるリスクの前兆である」という理論に基づくものだ。

開発には元ゴールドマン・サックスのトレーダー、アダム・フレンチ氏が携わった。

■アナログ理論とテクノロジーが融合したリスク回避型

Scalable Capitalのロボアドは、アナログ的な理論をテクノロジーと融合させることで、リスクを回避するだけではなく、可能な限り大きな利益につなげるという発想から生まれた。

従来の投資法では市場情勢に関係なく、ポートフォリオをウェート付けしておく傾向が強い。

Scalable Capitalの人工知能AIは対照的に、早期にボラティリティの上昇を察知し、将来的にリスクが膨らむ資産から、低リスクな資産へと移行させる。毎回高リターンを狙えるわけではないが、少なくとも予期せぬ大下落で損をすることはない。

Scalable Capitalの設立者でもあるフレンチ氏は、「こうした手法を用いることで、常にリスクを一定のラインまで抑制できる」と、自社のロボアドに自信満々だ。

英EU離脱決定前後、世界中の株式市場が大きく揺れた6月20日から30日にかけて、Scalable Capitalの中リスクポートフォリオ顧客は、10%以上のリターンを維持した。リスク回避型のロボアドが分析したこの期間のバリュー・ アット・ リスクは15%だった。

Brexitパニック期間のパフォーマンスを、気になるほかのロボアドの反応と比較してみると、Bettermentの 90/10ポートフォリオは「国際エクイティ48%、米国債52%」で、ETF(上場投信)はマイナス8.19%。Wealthfrontは国際エクイティ50%、米国債45%で、マイナス4.93%という結果だった。

用心深いロボアドのお陰で、リスクを避けるだけではなく、今回のように思わぬ高リターンに恵まれるチャンスもあるというわけだ。

■それぞれ個性のあるロボアドから自分に合ったものを選択

この優秀なロボアドを開発したScalable Capitalは、数あるロボアド会社と違い、富裕層ではなくごく平均的な収入の消費者をターゲットにしている。

フレンチ氏を筆頭とする元ゴールドマン軍団によって、2014年にミュンヘンで設立され、今年は英国進出も果たした。

リスク分析を基準にした超低コストETFポートフォリオ用で、顧客は20個のリスク項目から、許容範囲のリスクレベルを設定可能だ。

リスクが翌年許容範囲を超えそうだと判断した場合、自動的にアセットクラスを調節してくれる優れもの。手数料0.75%のみで利用できるので、低コストを追及する投資家から初心者まで、利用しやすい環境を提供してくれる。

ひとことでロボットアドバイザーといっても、それぞれ異なる投資スタイルをもっている。需要に見合ったロボットアドバイザーを選択することも、投資家にとっては非常に重要だ。

高リターン狙いの高リスク投資、あるいはリスク回避で長期戦に徹するか、リスク範囲はどこまでか、それほどの利益をあげたいのか。特にロボアド初心者はじっくりと熟考し、スマートな投資を楽しみたいものだ。(FinTech online編集部)

最終更新:7月15日(金)6時40分

ZUU online

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