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商品テストで家燃やす!食パン4万枚を…「とと姉ちゃん」モデルの「暮しの手帖」 ガチンコ過ぎた名物企画

withnews 7月16日(土)7時0分配信

 視聴率20%を超える人気を見せている、NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。物語はいよいよ、新たな時代の雑誌づくりへと動き始めました。モチーフとなっているのは、一時90万部を発行した国民的雑誌「暮しの手帖」の創業者たちの歩みです。ところがこの雑誌、創刊号からめくってみると、あまりに過酷な「ガチンコ企画」が続々と現れます。まだドラマでは描かれていない、その驚きの中身を紹介します。

【画像】早く逃げて!と言いたくなる石油ストーブのテスト 「暮しの手帖」ガチンコの商品テストの風景

ベビーカー100キロ押す

 「とと姉ちゃん」の物語は「まだ物が十分に無かった時代に、生活のレシピを消費者に分かりやすく伝え、一世を風靡した画期的な雑誌・・・」というナレーションから始まりました。

 現実の「暮しの手帖」が創刊されたのは、終戦すぐの1948(昭和23)年。創刊号から確かに「自分で結える髪」「指人形の作り方」など、手作り感あふれる「生活のレシピ」がふんだんに紹介されています。

 ところが、ものが増え始めた高度経済成長期に入ると、さらに意外な本領を発揮します。

 昭和35年発売の第56号に登場したのが「ベビーカーをテストする」です。市販のベビーカー7車種を購入し、子どもに近い重りを乗せ、それぞれ100キロもの距離を押して歩いています。

 誌面には10キロの地点で、コタカラの後輪右のゴム輪が外れ、85キロ地点でエンジェルのシートが裂けてきた…と各商品の壊れていく様子が克明に記録されています。最後には7車種の性能をランク付け。「全体にザツである」と指摘して、A評価の「おすすめします」にあたる商品はなし。B評価の「まずよろしい」に6車種をあげています。

 実は「とと姉ちゃん」にも、このテストを思わせる場面があります。第1話で主人公の小橋常子(俳優:高畑充希)が、設立した出版社に入っていくシーン。白いつば広帽子をかぶった7人の女性が、ベビーカーを押して社屋を出ていく姿が映っています。

 商品を徹底的に試験し、実名をあげて評価をくだす企画は「商品テスト」と呼ばれ、53年間も続きます。暮しの手帖を「国民的雑誌」にまで押し上げる、原動力となりました。

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最終更新:7月16日(土)7時0分

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