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頼れる虎のベテラン・福留は「将来の監督候補」

東スポWeb 7月15日(金)10時0分配信

 阪神が13日のヤクルト戦(神宮)に延長11回、4―2で勝ち、5位に浮上した。ヒーローは福留孝介外野手(39)。11回二死二、三塁で中越えの2点二塁打を放った。チームが不調でも堅実に仕事をこなし、勝負強さもピカイチ。そんな頼もしい男には、早くも球団内から「将来の監督候補」との声が出ている。

 負ければ2000年以来の前半戦最下位ターンとなる窮地を救ったのは福留だった。5回に5月26日のヤクルト戦以来となる4号ソロを放ち、同点の延長11回二死二、三塁で決勝打となる中越え2点二塁打。4打数3安打3打点の活躍でチームを6月2日以来の連勝、5位浮上に導いた。

「打てて良かった。若い選手がチャンスをつくって、投手も頑張っていたし…。最年長なんで何とか頑張りました。勝って前半戦を終われると後半戦に入る時の気持ちが違ってくる。だから取りたかった」。チームが借金を増やし、負け続きでも福留はこれで10試合連続安打と一人好調を維持。この日の練習開始前、ナインに「前半戦やられっ放しだが、巻き返すぞ。ウチは借金2桁のチームじゃない」と訓示した金本監督は「去年の終盤から孝介が試合を決めまくっている。今年もこの時期からやってくれるのではと思っていた」と最敬礼した。

 そんな福留に球団内からは早くも「将来の監督候補」との声が出ている。13年から虎入り。生え抜きではないにもかかわらず「バリバリの全盛期に(FAで広島から)来てくれた金本監督と状況は違い、メジャー帰りでの加入でどうか、というところもあったが予想以上に貢献してくれている。1、2年目は日本野球への適応やケガに泣かされたが、しっかりと対応し、今や絶対に欠かせないウチの財産。若手選手への影響力も頼もしい。野球観もしっかりしているし、指導者としての資質は高い」(ある球団幹部)。

 将来の監督候補を裏付けるのはリーダーシップにあふれた行動だ。生え抜きで主将の鳥谷に活を入れたり、若手には「やりやすい環境をつくってやりたい」と常にフォロー。専門外である投手の藤浪にも「クセがばれているぞ」など積極的に助言を送ったりとチームの底上げに尽力。今では事実上の「陰のキャプテン」として君臨している。あくまで長く現役を続けるのが第一だが、別の幹部は「球団としても引退後も福留を大事にしていきたい。打つだけでなく、走ること、守ることも全部教えられるタイプなのが大きい」という。

「試合に出る準備は常にしている。疲れなんてどのチーム、選手にもある。そんなことは言ってられない」と後半戦に向けての活躍を誓った福留。6月25日に日米通算2000安打を達成した男の存在感は増すばかりだ。

最終更新:7月15日(金)10時7分

東スポWeb

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