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【英国】メイ新内閣、顔ぶれが確定:EUとの交渉は離脱派が矢面に

NNA 7月15日(金)9時0分配信

 メイ新首相は就任から一夜明けた14日も、前夜に続き組閣作業に取り組んだ。キャメロン前政権の主要閣僚を次々と更迭する一方、欧州連合(EU)離脱派の主要人物を主要ポストに抜擢。政策面でキャメロン路線を踏襲する方針を示しているメイ首相だが、人事面では大胆な刷新で独自色を打ち出すとともに、先の国民投票で2分された保守党の結束回復を狙っている。
 メイ首相は、前日のオズボーン前財務相に続き、ゴーブ前司法相も更迭。新司法相には、エリザベス・トラス前環境・食糧・農村相を抜擢した。主要閣僚では既に、財務相にフィリップ・ハモンド前外相を、また自身の後継である内相にはアンバー・ラッド前エネルギー・気候変動相を起用している。これら3人の新主要閣僚は、いずれも残留派が占めた。
 一方、メイ政権の最大の課題であるEU離脱の実現とこれに伴う各国との通商交渉に向けては、新たにEU離脱相と国際貿易相を設け、離脱派のデービッド・デービス氏とリアム・フォックス氏をそれぞれ起用した。前日に外相に任命されたボリス・ジョンソン前ロンドン市長と合わせ、EU離脱交渉の矢面には離脱派が立つ格好となる。
 エネルギー・気候変動相と民間企業・技術革新・技能相の両ポストは廃止され、新たに設置された民間企業・エネルギー・産業戦略相に残留派のグレッグ・クラーク氏が就任。運輸相には、離脱派のクリス・グレイリング前下院院内総務が就く。またやはり離脱派で、党首選ではメイ氏の最終対抗馬だったアンドレア・レッドソム前エネルギー担当閣外相は、環境・食糧・農村相に起用された。
 なお、メイ首相はかねて女性閣僚の積極的に起用する方針を示していた。女性は首相のほか、司法相や内相などの主要ポストを占めたものの、総数は8人でさほど増えていない。

最終更新:7月15日(金)9時0分

NNA