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池谷幸雄氏が体操ニッポンに贈る「女難の教訓」

東スポWeb 7月15日(金)10時0分配信

 体操男子で1988年ソウル五輪、92年バルセロナ五輪で複数のメダルを獲得した池谷幸雄氏(45)が、リオ五輪に向けてエース内村航平(27=コナミスポーツ)率いる日本代表男子チームの展望を語った。体操ニッポンの悲願である団体金メダルは本当に取れるのか? また、そのためには何が必要なのか? その注目ポイントと落とし穴を自らの“女難”エピソードも交えながら披露した。

 ――リオ五輪の体操競技は8月6日から始まる。今の代表メンバーを見て率直な感想から

 池谷:素晴らしい選手が揃ったと思います。絶対的な存在の内村航平選手は4年前から衰えているようには見えません。個人総合金メダルの可能性は非常に高い。続く加藤凌平選手(22)も個人総合のメダルは狙えます。そして、平行棒、鉄棒の得意な田中佑典選手(26)と、つり輪の山室光史選手(27=いずれもコナミスポーツ)も貢献してくれるはず。何といっても白井健三選手(19=日体大)の床運動は無敵の演技構成なので心強い。

 ――ライバルの中国は

 池谷:やはり、金メダルを争う存在です。特につり輪、あん馬で強豪選手がいるので、日本の弱点を突いてくるでしょう。でも逆に他の種目で日本が上回るところもある。いい争いになる。

 ――ズバリ、団体金メダルの公算は

 池谷:いつも通りの演技をやりさえすれば大きいと思います。でも、それが一番難しい。毎回そう言われていて、必ずミスがありますからね。確かに昨年の世界選手権で37年ぶりに団体金メダルを取りましたが、やはり五輪は世界選手権とは違うので。

 ――どこが違う

 池谷:影響力と注目度です。五輪独自の行事がいろいろあるじゃないですか。壮行会やら結団式、入村式…そして膨大な取材量。選手たちが行う演技に変わりはないんですが、周囲の環境が違うので、どうしてもズレが生じてしまいがちです。

 ――5人のうち4人が五輪経験者でもそうか

 池谷:経験は自信にもなりうるし、プレッシャーにもなりえます。僕もソウル五輪でメダルを取ったから、バルセロナでは取って当たり前みたいな雰囲気でした。あわよくば金メダルみたいな期待まである。日本は前回(団体で)銀メダルだったので、なおさらそう感じてもおかしくありません。

 ――いつも通りの演技をするためのコツは

 池谷:演技以外でもいつも通りのことを心がけることが大切です。会話一つからそう。僕たちは「あそこにすっげー、カワイイ子がいる!」とか話していたぐらいですから(笑い)。それだけでも緊張はほぐれるんですよ。

 ――そんな中でメダルを取るから反響も大きい

 池谷:僕らのときは本当に大フィーバーでした。日本に帰国したら、空港に黒山の人だかり。もう行く先々、マスコミやファンでもみくちゃ状態です。ラブレターが400~500通入った段ボールが毎日、家と学校に届きました。1週間は副校長の家に寝泊まりしてましたよ。警備の要請が警察から来たほどです。

 ――高校生がいきなりの大スター

 池谷:戸惑うばかりです。朝起きたらワイドショーのテレビカメラが回っていたときは面食らいましたね(笑い)。母親とリポーターが仲良くなっていたらしく…。会ったこともない“自称・池谷の彼女”が全国にわんさかいて、当時本当に付き合っていた彼女には気の毒な思いをさせてしまいました。

 ――今の日本代表も金メダルを取ったら大フィーバーしそうだ

 池谷:まあ、時代というのもあるので、さすがにそこまではならないでしょうけど、マスコミには追いかけられるでしょうね。ヤンチャしていたら、いろいろ探られるので注意は必要。う~ん、でも今の選手はしっかりしているからなあ。

 ――最後にひと言

 池谷:ぜひいつも通りの演技で体操ニッポンの力を見せてほしいです。

 ☆いけたに・ゆきお 1970年9月26日生まれ。大阪府出身。4歳から体操を始め、高校生のときに出場した88年ソウル五輪で団体総合、種目別床運動で銅メダルを獲得。92年バルセロナ五輪では団体総合で銅メダル、種目別床運動で銀メダルを獲得した。現役引退後はタレント活動を展開。2001年から「池谷幸雄体操倶楽部」で後進の指導に当たりながら、様々な分野で活動する。女子代表の村上茉愛は同倶楽部出身。

最終更新:7月15日(金)10時15分

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