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伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~本格反騰相場への足掛かりを掴む局面

ZUU online 7月15日(金)20時0分配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,200 ~ 16,908 円

今週は堅調な米雇用統計を好感して、米国株が過去最高値を更新したほか、円相場の軟化や大規模経済対策への期待を追い風にリスク志向が強まり、日経平均は5日続伸から6/10以来16,500円を回復した。

■海外の焦点

米国では、6月雇用統計が28.7万人増(予想18万人増)と、前月から急回復。これを受けて米景気の先行き懸念が後退し、株が買われやすい地合いとなっている。

今週から本格化した4-6月期決算発表で英国のEU離脱が米経済に与える影響は限定的と見られるが、影響が比較的大きいとされる銀行セクターの発表では、JPモルガン程の好調な業績が続いて出てくるのか注視されており、内容次第では米国市場の方向感が決ってくるとの見方は多い。

■国内の焦点

国内では第24回参院選は自民・公明の与党で改選121議席のうち過半数を確保し、参院全体では憲法改正の国会発議に必要な3分の2を確保した。安倍首相は「投票結果は、アベノミクスを加速せよ、という国民の期待に応えたい」と述べた上で、事業規模10兆円超の大型経済対策の月内取りまとめを指示した。市場では、財政政策を支えに月末開催される日銀決定会合での追加緩和に対する思惑も広がっている。

一方、日経平均とNYダウとの乖離が3,040円(7/8)で一服感が出始めた。逆転現象が起きたのは、2/12日経平均14,865円の安値時、NYダウは15,914ドルであった。当時、米10年債利回りが急低下し始めた今年1月に、日銀がマイナス金利を導入した(1/29)。その直後から日本勢の外債買い越しが活発化し、円高が進んだことが主因。

7/14現在2,121円に乖離が縮小しているが、日経平均の潜在的上昇余地は大きい。米10年債利回りが1%台前半をボトムに上昇してきたことで、本格的な出遅れ修正のきっかけとなる可能性は高い。

■来週の株式相場

テクニカル面では、日経平均は25日、75日移動平均線を上回り、戻りを試す展開は継続。4/25高値17,613円と5/31高値17,251円を結んだ上値切り下げトレンドに位置する16,650円を明確に抜くと、本格反騰入りのシグナルが点灯するだけに注目しておきたい。

以上、来週は政策期待を背景に本格反騰相場への足掛かり掴む局面と捉えている。日経平均のレンジは、上値は6/1窓埋め16,908円が目処となり、下値は5日線近辺の16,200円がサポートとなろう。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:7月15日(金)20時0分

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