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InfineonがWolfspeedを買収へ、SiC事業を強化

EE Times Japan 7月15日(金)10時42分配信

SiC事業を強化

 Infineon Technologiesは2016年7月14日(ドイツ時間)、米Creeからパワー&RF事業部として分社化したWolfspeedを8億5000万米ドルで買収すると発表した。1億3000万米ドルは現金で、残りの7億2000万米ドルは借入金を当てる。Creeの取締役会およびInfineonの監査役会によって既に承認されているが、複数の規制当局での承認を待つのみとなっている。買収は2016年度末までには完了する見込みだ。

 Creeは2015年9月に、LED事業に注力すべく、同社のパワー&RF事業を分社化し、Wolfspeedとすることを発表した。その際、2016年度内の株式公開を目指すとしていた。

 WolfspeedはSiC事業をRFおよびパワー向けに展開していて、パワー、産業機器、自動車およびセキュリティ分野にフォーカスしているInfineonとは親和性が高い。Wolfspeedの2015年会計年度(2016年3月27日を末日とする)における売上高は1億7300万米ドルだった。

 Wolfspeedは、SiCおよびGaN-on-SiCパワーデバイスとこれらのウエハーのサプライヤーである。同社の従業員数は約550人で、SiCとGaNのパワー/RFデバイス向けとしては世界最大規模の工場を持つ。さらに、約2000件の特許や申請中の特許など、多くのIP(Intellectual Property)を保有している。

 Infineonは、Wolfspeedの買収は、2015年に完了した旧International Rectifier(IR)の買収を補完するものだとコメントしている。

 GaN-on-Siは、Si技術との整合性が高く10GHzの高速スイッチングを実現可能という利点がある。一方でGaN-on-SiC技術は、スイッチング周波数を80GHzまで高めることができるとされ、5G(第5世代移動通信)や車載用レーダーへの展開が期待されている。

 InfineonでCEOを務めるReinhard Ploss氏は、リリースの中で「Wolfspeedの買収によって、われわれはSiCパワー半導体市場でトップとなる。さらに、RFパワー市場でも首位を狙いたい」と述べた。

最終更新:7月15日(金)10時42分

EE Times Japan