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首相に卵投げて抗議 米迎撃ミサイル配備先の住民=韓国

聯合ニュース 7月15日(金)14時39分配信

【ソウル、星州聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)首相ら政府関係者は15日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」に関する住民説明会のため配備先の南部・慶尚北道星州郡を訪れたが、高性能レーダーの電磁波による健康被害などを懸念して配備に反対する地元住民から激しい抗議を受けた。

 黄首相はヘリコプターで星州入りし、THAADの配備先を視察した後、午前11時ごろ星州郡庁を訪れた。庁舎前の駐車場などには「THAAD配備決死反対」などと書いた赤い鉢巻を締めた住民ら3000人以上が集まっていた。

 黄首相や韓民求(ハン・ミング)国防部長官らが庁舎正門前の階段に差し掛かると、すぐに水の入ったボトルや生卵などが投げられ、黄首相らに当たった。

 黄首相はシャツとスーツに卵液を付けたまま、THAADの配備を前もって伝えられなかったことを詫び、「北が連日のように核挑発をしている。国民が危険な状況に置かれ、備えざるを得なかった」と述べて配備に理解を求めた。「住民が何の心配もなく生業に従事できるよう、政府は最善を尽くす」とも強調した。

 だが、20分近く黄首相の説明を聞いていた住民の間から突如として罵声が飛び、再び水のボトルや生卵、塩などが政府関係者に向かって投げつけられた。金恒坤(キム・ハンゴン)星州郡守(郡の首長)もマイクを握り「政府はわれわれ星州郡民を捨てるのか」などと述べ、THAAD配備の撤回を求めた。

 その後、発言の機会を得た国防部の韓長官は「皆さんが心配しているTHAADの電磁波が住民の健康に全く有害でないことを科学的に立証する」と述べた。するとまたしても水のボトルや卵があちこちから飛び、中には政府関係者に飛びかかろうとして警護員と激しくもみ合う住民もいた。

 激しい抗議を受けて黄首相らは郡庁の中に一度退避し、ほどなくして郡庁とつながっている郡議会の建物から出てミニバスに乗ったが、すぐに住民に取り囲まれ、進路を阻まれた。

最終更新:7月15日(金)15時10分

聯合ニュース