ここから本文です

「メッセンジャーの陣取り合戦は終わった」──日米同時上場のLINE、次の戦略は

ITmedia ニュース 7月15日(金)19時43分配信

 LINEが7月15日、東証1部に新規上場した。公開価格3300円を48%上回る4900円の初値を付け、時価総額は約1兆円に。ニューヨーク証券取引所にも7月14日(現地時間)に上場し、日米で今年最大の上場となった。同時上場の意義を、出澤剛社長は「世界展開への決意の表れ」と話す。

【日本、台湾、タイ、インドネシアにフォーカス】

 同社は、メッセンジャーアプリ「LINE」やキュレーションサービス「NAVERまとめ」、ブログサービス「livedoorブログ」などを運営。前身企業のNHN Japanから2013年4月にLINEに社名変更した。

 主力サービスのLINEは11年6月にスタートし、13年7月にユーザー数が1億人を突破。16年3月末の月間アクティブユーザー数(MAU)は約2億1840万人に達しているという。「東日本大震災をきっかけに、家族や友人と連絡が取れるように生まれたサービスが、いまやたくさんのユーザーが使うインフラに成長した」(出澤社長)。

●「スマートフォンメッセンジャーの陣取り合戦はほぼ終わった」

 日米同時上場の意義について出澤社長は「日本生まれのサービスを、世界中のユーザーに使ってもらいたいという決意の表れ」と話す。だが、単なるメッセンジャー機能だけに特化したサービスでは、他SNSとの競争を生き抜くのは難しいと考えているという。

 「スマートフォンメッセンジャーの陣取り合戦はほぼ終わった」(出澤社長)。LINEのようなメッセンジャーアプリは、ユーザーが増えれば増えるほど、友人を見つけたり、コミュニケーションの密度が高まり、利用価値が上がる――という「ネットワーク効果」が強い。そのため、あるサービスが先に高いシェアを得てしまえば、後発のサービスが登場しても、ユーザーが乗り換えにくい特徴がある。

 ある国や地域で、すでに圧倒的な数のユーザーを集めたサービスがあると、LINEが新規参入するのは困難だ。こうした現状を踏まえ、出澤社長は「スマートポータル」という構想を打ち出す。メッセンジャー機能を入り口に「LINE MUSIC」「LINE GAME」「LINE PAY」などさまざまな連携サービスへとユーザーを誘導する狙いだ。

 「PC時代のポータルサービスのように、検索エンジンだけでなくさまざまなサービスに事業拡大していくイメージに近い」(出澤社長)

 当面は、既存ユーザーが多い日本、台湾、タイ、インドネシアにフォーカスしてサービスを展開し、スマートポータルのノウハウを蓄積していく。日本のサービスをそのまま海外に展開するのではなく、現地の文化や慣習に合わせてカスタマイズして提供する。例えば、学校との結び付きが強いインドネシアでは、同級生のアカウントを検索する独自機能を実装。交通渋滞がひどくバイク便が普及しているタイでは、ランチのデリバリーを頼めるサービスを提供する――といった具合だ。「ローカライズを徹底した“カルチャライズ”によって、アジアではやや後発でもシェアの巻き返しに成功した」(出澤社長)。

 「メッセンジャーの次は、こうした“スマートポータルの波”が来るはず。世界を見据え、サービスの向上に尽力したい」と出澤社長は話している。

最終更新:7月15日(金)19時43分

ITmedia ニュース

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]