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Surface値下げ 2in1市場の拡大を狙う日本マイクロソフト

ITmedia PC USER 7月15日(金)19時45分配信

 日本マイクロソフトが「Surface Pro 4」および「Surface Book」の値下げを発表した。PC USER読者ならご存じの通り、Surfaceシリーズは、ユーザーの利用シーンに応じて、旧来のクラムシェル型ノートPCとタブレットの2つを使い分けられる「2in1」と呼ばれるカテゴリーの製品だ。そして、この2in1デバイスというカテゴリーが一般に広まったのはSurfaceの影響が大きい。

【2in1デバイス市場をけん引するSurfaceシリーズ】

 同社の発表によれば、現在「Surface」の名前を知っている人は約6割に上るという。Surfaceシリーズは、2013年3月(北米は2012年10月)に「Surface RT」を投入してから約3年間が経過しているが、その短い期間で8機種を展開し、国内主要メーカーのPCに匹敵するブランド認知を獲得したことになる。

 また、市場成長率も高い数字を示している。コンシューマー向けPC市場は縮小傾向にあるものの、その中でSurfaceシリーズがけん引する2in1デバイス市場は50%で伸びており、全体の構成比でみると他社製品も含めて21%が2in1デバイスになっているという。

 7月15日に日本マイクロソフトが実施したメディア向け説明会では、同社執行役員常務コンシューマー&パートナーグループ担当の高橋美波氏が登壇し、2in1市場の堅調な成長を強調。「特にSurface Pro 3以降はクリエイターの方にも活用してもらっている。また、Surfaceは企業ユースが多いのではないかというイメージがあるが、実は58%がクリエイティブ用途で使われており、ペンの使用率も43%と高い。Surfaceユーザーのうち29%が学生で、学生ユーザーが2割と言われるMacよりも多い」と述べ、幅広い層でSurfaceが使われていることをアピールした。

 「Surfaceは最新機能を絶えず搭載して新しい提案を続ける。Surfaceをさらに進化させていく」(高橋氏)。

 ただし、Surfaceの購入を検討する際、多くの人にとってブレーキになるのが価格だ。2in1デバイスの価値は、新しい利用形態の提案にあるが、その半面、新カテゴリーの製品であるがゆえに、初めて2in1に触れるユーザーには具体的な利用シーンをイメージしづらく、旧来のノートPCとしてハードウェアスペックを見てしまうとやはり割高に感じてしまう。今回、日本マイクロソフトがSurface Pro 4とSurface Bookで実施した値下げは、2in1市場を拡大させる効果的な施策になりそうだ。

 なお、先日米国で発表された「Surface as a Service」(Surface、Windows 10、Office 365を最新の状態で提供する法人向け定額サービス)の国内展開については未定としている。

 このほか、8月2日に公開予定のWindows 10次期大型アップデート「Anniversary Update」についても言及。ペンや指による手書き入力機能の「Windows Ink」や、生体認証機能であるWindows Hello拡張のデモが披露された。

 メディア向け説明会の会場となった六本木アークヒルズカフェでは、同日午後4時から午後9時まで、日本マイクロソフトの主催による「Surface デジタル夏祭り」が開催される。Surfaceペンを使ったオリジナルうちわのデザイン制作や、写真スタンプ制作が体験できるほか、午後7時からイラストレーターのHALKA氏とフォトグラファーの大和田良氏がスペシャルゲストとして登場する予定。時間内の出入りは自由となっているので、興味のある方はのぞいてみてはいかがだろうか。

最終更新:7月15日(金)19時45分

ITmedia PC USER