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ノスタルジー、80’s、ガーデニング…!? アイルランド映画が今熱い

dmenu映画 7/15(金) 11:20配信

英国のEU離脱を受けて、アイルランドのパスポートを申請するアイルランド系英国人が急増しているそうですね。理由は、アイルランド国民としてならEUの市民権を引き続き保持できるからだそう(もちろんアイルランド生まれ、あるいは両親や祖父母がアイルランド国籍を持っている英国人に限られますが。念のため)。そんなアイルランド人気とはちっとも関係ないところではありますが、この夏、日本ではアイルランド映画が続々公開に。嬉しいことに粒ぞろいなのでご紹介します。

アイルランドからアメリカへ 選んで彼女は大人になった、『ブルックリン』

1950年代、職を求めてアイルランドの小さな町からニューヨークへ渡る主人公エイリシュ(シアーシャ・ローナン)が、新天地で少しずつパーソナルな経験やキャリアを積みながら歩んでいく……というとても古典的な展開の本作。懐かしさを誘いはするものの決して古びてはいないのです。珠玉の文学作品を読み進むような感覚で見ていくうちに、誰しもエイリシュの青春期を見守りたくなるはず(うっとりするような美しい色調とともに)。

なぜなら、何者でもなかった少女が、最初はおどおどしながらも自力で世界を切り開き、選択を迫られれば、逡巡しながらもひとつひとつ真摯な決断に変えて成長していく姿に共感してしまうから。彼女が決断を迫られる最大の選択は、“大変だろうけれど楽しくもありそうな未来を感じさせるイタリア移民の婚約者(簡易結婚したから夫?)”と、“穏やかな日々を約束してくれそうな故郷の裕福な幼なじみ”という二人の男性なのですが、さてどうなりますことやら……。

誰だって小さな選択と決断を繰り返して生きていますが、選択肢を持てるという自由には責任(自分に対しても人に対しても)もまたついてくるわけです。だからこそ、人はそこで成長する。そんなことを再確認しつつ応援したくなるのです。そこに説得力を持たせた最大の功労者は、シアーシャ・ローナン。可憐さと慎ましさの奥に芯の強さを漂わせた演技には脱帽です。脚本も、演出も素晴らしいんですけれどね。シアーシャが「出演以前から好きだった」という原作も映画鑑賞後にぜひ。

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最終更新:7/15(金) 11:20

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