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キツツキがヒントの「えり」、アメフト選手を脳損傷から守れるかも

ギズモード・ジャパン 7月15日(金)12時10分配信

従来の防具では守れない、頭蓋骨の中を保護。

去年、サンフランシスコのアメフトチーム「49ers」のクリス・ボーランド選手が24歳の若さで引退を発表しました。その理由は、激しくぶつかり合うプレーで起こる脳しんとうや、それが長期的に脳に及ぼす影響への懸念でした。アメフト選手はヘルメットを装着しているとはいえ、同じような不安を抱える人が、特に10代の選手の間で増えています。でも近い将来、キツツキにヒントを得たカラー(えり)が、選手の脳を守れるようになるかもしれません。

Q30 Innovationsという会社のDavid Smithさんらが開発したカラー「Q Collar」は、脳を守る緩衝材のような役割を果たします。その構造と効果は、最近「Frontiers in Neurology」と「British Journal of Sports Medicine」で公開された論文で詳しく説明されています。その論文のための実験として、Q Collarは高校のアメフトチームとホッケーチームで試用され、脳の損傷を大きく減らしているんです。

アメフトリーグNFLの選手のうち、60%は少なくとも1回以上脳しんとうを経験していて、その結果長期的に残る脳損傷を受けている可能性があります。ヘルメットによって頭蓋骨の損傷は防げるものの、脳しんとうやそれに関連する脳損傷を予防する効果はわずかです。というのは、上記2つの論文を書いたシンシナティ小児病院のGreg Myerさんによると、かさばるヘルメットによって慣性が増すからです。つまり脳が頭蓋骨の中でより大きく揺れて、脳組織や神経を損傷する可能性がかえって高まるんです。

Q Collar開発者のSmithさんは、軍隊で使うヘルメットの改良に取り組んでいるとき、キツツキに関する研究がヒントになるかもしれないと気付きました。キツツキは繁殖期になると1日1万2000回、1秒あたり18~22回も木をつつきます。頭を激しく前後させることで、1200Gもの力が頭にかかっています。

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最終更新:7月15日(金)12時10分

ギズモード・ジャパン

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