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星の周囲の「水の雪線」初観測 太陽系も昔はこうだった?

sorae.jp 7月15日(金)8時47分配信

宇宙といえば燃え盛る恒星や不気味なブラックホールなどを連想しがちですが、こんなにも「涼」を感じさせる天体もあるんです。アメリカ国立電波天文台は「V883 Orionis」という若い星の周りに「水でできた雪線」を観測したと、科学雑誌のネイチャーに発表しました。
 
今回の観測は、チリにあるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計によって行われました。V883 Orionsは地球からの距離が1,350光年に位置するオリオン大星雲に存在します。上のイメージ画像のように恒星の周りをディスクのように取り巻くこの雪と岩のデブリは、最終的には合体して新たな星を生み出すと予想されています。
 
またこのディスクの岩で構成された部分と雪から構成された部分の境目(雪線)は、温度と圧力が低下する境界を表しています。通常このような境目は観測されないのですが、V883 Orionsの活発な活動によって地球から観測できるほど雪線がはっきりと現れたのです。また、周囲のデブリが落下することでV883 Orionsはより高エネルギー状態になっているものと考えられています。

上の画像のように、このリングの内側では岩石が集まって小さな天体を作り、逆にリングの外側ではガスによる天体が形成されます。これは太陽系の内側に岩石でできた天体が存在し、外側に液体やガスで覆われた天体が並ぶのにも似ています。ですので、雪や岩石が周囲に並ぶV883 Orionisは「惑星系の初期段階」と考えることができそうです。
 
今回の研究を発表したプリンストン大学のZhaohuan Zhu氏は、「今回の観測は惑星の形成と、さらには生命の誕生の道のりをも示しています」と語っています。私達の太陽系もこのような混沌とした状態から始まったのか思うと、なんだか不思議な気分です。

最終更新:7月15日(金)8時47分

sorae.jp

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