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6月末のときわ会H形鋼在庫、微減の19万6700トン

鉄鋼新聞 7月15日(金)6時0分配信

 新日鉄住金の建材製品を扱う商社・特約店などで構成される「ときわ会」がまとめた6月末のH形鋼全国流通在庫は、前月末比1千トン、0・5%減の19万6700トンと3カ月連続で20万トンを割り込む水準となった。流通による申込みの抑制姿勢が継続したが、出庫量は伸び悩み、在庫量は微減にとどまっている。ただ「さまざまな指標から秋口に向け需要の回復が見込まれる」(新日鉄住金・建材営業部)との見方を示した。

 同月の在庫率は2・54カ月。入庫量は同0・5%増の7万6500トン、出庫量は同4・6%増の7万7500トン。主要3地区(東京・大阪・名古屋)の在庫量は大阪以外で増加し、3地区合計では同900トン、0・7%増の12万4400トンだった。在庫率は2・59カ月。その他8地区(札幌、東北、新潟、富山、静岡、四国、中国、九州)では東北、新潟、富山、九州以外で在庫が減少し、8地区合計では同1900トン、2・6%減の7万2300トンとなった。在庫率は2・45カ月。
 国土交通省の建築着工統計を基にした5月の換算鉄骨量は、全建築で48万7千トンと前月比12万トン近くの大幅な伸びを見せた。「大阪地区を中心に大型物流施設が出件したほか、商業施設も出件し高水準となった」(同)。そのうち、2千平方メートル未満の小規模S造は15万4千トンと同5千トン増加している。また、非住宅系の建築設計概算延床面積は、今年1月から5月までで1179万平方メートルと2010年以降の同期比で2番目の高水準となっている。
 一方で、ときわ会における出庫量は例年に比べ低水準が継続しており、「物件の大型化による直送比率の上昇が背景」(同)とする。ただ、今後は前倒し執行が行われた政府予算が選挙による中断を挟み7、8月で一気に実行されると見られ、土木向け需要の増加も期待される。足元の荷動きは低迷しているものの「現状がボトムで今後改善に向かっていくのでは」(同)とする。
 同社ではこうした中、マーケット環境整備の観点から需要と特約店の出庫状況を見極めつつ、必要最小限の引受にとどめる。7月契約(8月ロール)分の店売り向け販価は「機会を見つつ値上げも検討していくが、現状は据え置く」(同)。一方で、為替動向から「輸入材の動向に一段の注視が必要」と警戒感を示した。

最終更新:7月15日(金)6時0分

鉄鋼新聞