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矢崎エナジーシステム、沼津製作所内に新工場。電線生産を効率化

鉄鋼新聞 7/15(金) 6:00配信

 矢崎総業グループの電線メーカーである矢崎エナジーシステム(本社・東京都港区、社長・矢崎航氏)は今後3年以内をめどに沼津製作所内に新工場を建設する。製作所全体を再構築して生産効率を高める取り組みの一環。新工場用に電線用の撚線設備や押出ラインの新規導入を検討するほか、既存工場の一部生産設備を移設する。新工場関連の投資金額は約60億円。工場増設と並行して現有の工場のレイアウト最適化や耐震化を実施。21~22年には同製作所全体の生産能力を4割アップさせる。

 静岡県沼津市に立地する沼津製作所は電線事業の主力工場の一つ。プラスチックやポリエチレン絶縁電線や電力ケーブル、通信用ケーブルなど多品種を生産している。現在生産は繁忙。再構築によるキャパアップは効率操業できる稼働率での生産や、残業時間の適正化などが狙い。併せて一時的に需要が急増した際の納期対応や、将来的な事業の拡大がスムーズになるメリットも出る。新工場は現在駐車場となっている土地に建設する予定。
 新工場では最新設備の導入やレイアウトの工夫に合わせて自社技術を導入したIoT(モノのインターネット化)で効率を大幅に高める考え。同社では建設用を中心とする電線に加えて自動車の運行管理機器などの事業も展開しており、そのノウハウを生かして工場内のフォークリフトの運用を効率化。併せて外部の業者と連携して生産設備でのIoT導入も検討する。
 既存工場の再構築なども合わせ、全体では約130億円を投じる予定。同製作所の建屋面積は約8万平方メートルだが、再構築後は7万平方メートルになる。面積は減るが生産能力が高まる。再構築で確保した余剰面積は矢崎総業グループ内の別用途で活用する。

最終更新:7/15(金) 6:00

鉄鋼新聞