ここから本文です

『ONE PIECE FILM GOLD』は国民的作品としてその名のとおり“輝ける”のか!?

dmenu映画 7/15(金) 22:00配信

97年から週刊「少年ジャンプ」で連載が開始した『ONE PIECE』。本作は今年で19年目を迎え、昨年にはコミックスが国内累計3億部を超える発行部数を達成、ギネス記録にまで認定された。まさに、現在の日本を代表する国民的作品と言っていいだろう。本記事では、これまでの『ONE PIECE』の劇場版が築き上げた功績を振り返り、いよいよ7月23日に公開される劇場版最新作『ONE PIECE FILM GOLD』に備えようと思う。

第10作で転機を迎えた『ONE PIECE』劇場版

2000年3月に公開された劇場版第1作『ワンピース』は、興行収入21.6億円を記録。子ども向けアニメ作品を複数組み合わせる上映方法を採用し、元々安定した興行収入を得ている「東映アニメフェア」での上映だけあって、当時としては特別大ヒットをしている印象こそなかった。しかし、第2作『ワンピース ねじまき島の冒険』(「2001春 東映アニメフェア」での上映)では30億円に到達、初めて単独での公開となった第4作『ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険』(03)でも20億円を維持するなど、その信頼度は着実に高まっていった。ところがその後、年々興行収入は下降気味になり、第7作以降は10億円を下回ってしまう。

しかし、09年に大きな転機を迎える。映画10周年記念作となった第10作『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の公開である。原作者・尾田栄一郎自らが製作総指揮を務めるようになり(以降、「総合プロデューサー」として作品に携わる)、これまでの春休み興行から、正月興行に公開時期を移動。結果、同じ年に公開された『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のオープニング週末興収を上回り、年間最高記録を叩きだすと、最終的には48億円の大ヒットとなったのだ。

例年春休みには子ども向けアニメ作品が軒を連ねるだけに、同型の作品が多くない正月興行に移行したことが功を奏したとの見方もあったが、実際の客層は子どもだけでなく、大人の一人客までも目立ったのである。

かつて「東映まんがまつり」や「東映アニメフェア」の目玉であった劇場版『ドラゴンボール』の第1作から第16作までの平均観客動員数は約300万人。『STORONG WORLD』の動員数が約380万人だったことを考えると、第10作にしてようやく同じジャンプの国民的作品と肩を並べるようになったと思える。そして前作『ONE PIECE FILM Z』(12)は興行収入68.7億円、観客動員563万人を記録し、ついに『ドラゴンボール』を超える作品となった。

1/2ページ

最終更新:7/15(金) 22:00

dmenu映画