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佐賀県、防衛省に文書を提出「保安用地もアセス対象」 オスプレイ配備巡り

佐賀新聞 7月15日(金)11時40分配信

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画を巡り、佐賀県は14日、九州防衛局に対し4回目となる質問の文書を提出した。その中で県が条例で35ヘクタール以上を対象としている環境アセスに関し、防衛省がアセス対象外と考えている保安用地について「用地外周へのフェンス設置やのり面造成も全体の造成面積に加える」との考え方を伝えた。

 防衛省が示した施設配置案では、全体の造成面積は33ヘクタール。そのほかに弾薬庫周辺に民家などが入らないよう保安用地を取得する考えで、保安用地には開発行為を加えないため環境アセスの対象外との認識を示していた。

 質問文書の中で県は「今回の事業と同一目的での造成が他にある場合、駐屯地本体の造成面積に加えて算定する場合がある」と言及し、保安用地外周のフェンス設置やのり面造成で手を入れた箇所だけ造成面積に加えるとの考えを示した。防衛省が取得する保安用地の面積は未定のため、アセス対象にまで及ぶかどうかは見通せない。

 質問は施設配置案や空港利用時の飛行経路、周辺環境への影響について詳細な説明を求めるなど33項目。施設配置案では「全体的に西側に移動させるなど配置場所の変更は可能か」と質問した。「知事や議会から空港施設に近いとの声があったため、単純に動かせるものなのかを確認する意図」(県企画課)という。

 施設整備では、格納庫に収容できない機体の駐機に関し、木更津や目達原など他の駐屯地の事例を報告することや、弾薬庫・燃料タンクと保安用地の距離について法令に基づく具体的な数字の説明を求めた。演習場などへの飛行経路は「一定の条件の下でイメージでもいい」として主要目的地へのルート明示を求めた。

 環境への影響に関しては、施設建設時に発生する粉じんの影響や地下水対策、飛行時の周波数が家畜に与える影響、風圧が与える農作物への影響などを質問した。雨水流出防止のため「調整池を設置する」としていたこれまでの説明に対し、「施設配置案には調整池は示されていない」と防衛省側の見解を求めている。

最終更新:7月15日(金)11時40分

佐賀新聞