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世界初の無花粉品種 サカタのタネ開発

カナロコ by 神奈川新聞 7月15日(金)17時57分配信

 種苗大手サカタのタネ(横浜市都筑区)は、切り花として人気のあるトルコギキョウで、世界初となる無花粉タイプの品種を開発した。従来品種より花持ちに優れ、花粉による汚れが出ず、品質保持性を高めた。同社は「長時間輸送にも適している」と流通面でのメリットも説明。種苗の試験販売開始は2017年秋を予定している。

 同社は無花粉タイプのトルコギキョウの技術開発に10年以上かけて取り組んだ。おしべを退化させることで花粉が出ないように工夫。これにより、従来品種は開花後10日程度で花びらが閉じるのに対し、無花粉タイプではさらに7日程度長く咲き続けることを確認したという。

 「おしべがないため、輸送時の揺れによる衝撃などで花粉が飛散することがない」と同社。花持ちも良く、「例えば輸出入に際して今まで以上にメリットを提供できるのでは」。今回発表したのは一重咲きの3品種(ホワイト、ブルー、ピンク)で、八重咲きの品種でも無花粉タイプの開発を進めている。

 同社は1986年、無花粉のヒマワリを世界で初めて開発し、花壇需要から切り花として普及させた実績を持つ。同社のトルコギキョウのシェアは現在、国内約45%で、海外では75%に上る(同社推定)。今回のトルコギキョウについても「無花粉タイプが品目全体の市場拡大に貢献する可能性がある」と担当者は期待を込める。

最終更新:7月15日(金)17時57分

カナロコ by 神奈川新聞