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北斎、広重の藤沢風景 浮世絵館16日開館 藤沢

カナロコ by 神奈川新聞 7月15日(金)17時57分配信

 藤沢市所蔵の浮世絵が鑑賞できる「藤澤浮世絵館」が16日、同市辻堂神台のビル「ココテラス湘南」7階にオープンする。葛飾北斎や喜多川歌麿、歌川広重ら江戸時代を代表する巨匠の絵を定期的に入れ替えながら公開。江の島や藤沢宿を描いた地元ゆかりの作品を中心に紹介していく。

 市は1980年の市制40周年を記念し、江の島を描いた浮世絵のコレクションを購入。以降も郷土資料の一環として作品を買い集め、これまでに約2億円を費やして1500点ほどを収集した。

 これらの作品は数年に1度の企画展を除き、公開されることはなかった。かつて浮上した博物館の建設構想も財政状況から立ち消えとなり、常設展示の場の確保は市の課題でもあり悲願でもあった。

 約1億4千万円を投じた浮世絵館は、延べ床面積845平方メートルで、展示は(1)東海道(2)藤沢宿(3)江の島(4)企画展示-の4コーナーとした。浮世絵は長期間光にさらすと色があせるため、各コーナーとも1カ月半ごとに展示替えを行っていく。

 開館記念の第1期展示では計59点を選定。歌川国貞の「役者見立(みたて)東海道五十三駅(ごじゅうさんつぎ)」は、各宿場の風景とその宿場にちなんだ歌舞伎の登場人物をセットにした絵で、藤沢宿は「小栗判官」が描かれている。また葛飾北斎の代表作「富嶽(ふがく)三十六景 相州(そうしゅう)江の嶌(しま)」や、購入価格が350万円に上った喜多川歌麿の「風流四季の遊(あそび) 弥生の江之島(えのしま)詣(もうで)」なども展示する。

 入館無料。午前10時から午後7時まで(16日のみ午後1時開館)。月曜休館。毎日午後1~5時には浮世絵制作の体験コーナーも開設する。問い合わせは、同館電話0466(33)0111。

最終更新:7月15日(金)17時57分

カナロコ by 神奈川新聞