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「期待裏切った」 矢後県議不正に地元・高岡

北日本新聞 7月15日(金)0時30分配信

■地域振興に危惧も

 地域の発展に尽くしてくれると信じていたのに-。政務活動費の架空請求を認めた矢後肇氏(56)が県議会副議長を辞職した14日、地元の高岡市戸出地区の住民や支援者、市議からは失望の声が相次いだ。議員辞職を求める意見が広がる一方、「地元に議員がいなくなれば地域の停滞につながるのでは」と危惧する人もいた。

 矢後氏は、戸出中学校同窓会長や高岡交通安全協会の戸出中田連絡協議会長など各種団体の代表を務め「戸出七夕まつり」など地域行事にもよく足を運んでいた。県議選初出馬の際から支援してきた戸出地区の無職男性(69)は「親しみやすい人柄。ことし副議長に就き、さらなる活躍を期待していたのに」と肩を落とした。10年以上交流のあった会社経営の男性(68)は「4期目を迎え、増長していたのだろう。周囲にいた人がもっと目配りしていれば、不正は防げたかもしれない」と悔やむ。

 矢後氏は13日夜の会見で議員辞職について「後援会や支持者と相談して決める」と説明した。地元の主婦(77)は「誠実そうな人に見えたが、地元の期待を裏切った。早く辞めてもらいたい」。無職男性(70)は「議員を辞めてほしくないのが本音だが、世間は許さないと思う」と話した。戸出を地盤とする大井正樹市議(66)は「住民からは、戸出地区から県議がいなくなったらどうなるのか心配する声が聞かれる。不安が広がり、深刻な状況だ」と言う。

 戸出と隣接する中田地区は県議、市議ともいない「議員空白地域」。地元の自治会は矢後氏を通じて、地区の課題や要望事項を関係機関に伝えてきたという。自治会役員の男性(65)は「地域の発展に協力してもらっていただけに残念。進退問題は本人の意思を尊重するしかない」と述べた。

 矢後氏の連合後援会は、19日に同市戸出町の市商工会館で会合を開き、今後の対応を協議することを決めた。大井弘会長は「矢後氏の進退など重要な内容を話し合うことになるだろう。それまではコメントを差し控える」と語った。

北日本新聞社

最終更新:7月15日(金)0時30分

北日本新聞