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快眠術専門家に聞いた! 「昼寝」を最高に楽しむポイント

SUUMOジャーナル 7月15日(金)7時30分配信

昼下がりの仮眠、いわゆる「昼寝」。日中の睡魔に身を任せ、ウトウトと寝落ちする快感はたまらない。とはいえ、貴重な休日の午後を昼寝に使うのは時間を浪費するようで、罪悪感が芽生えがちだ。

だが発想を転換し、“レジャー”として積極的に昼寝に取り組めば、前向きに楽しめるのではないか。快眠術専門家の岩田有史(ありちか)さんに日中における睡眠のイロハをならい、「最高の昼寝」を実践してみた。

■昼寝をするのに最適な「黄金タイム」があるらしい

岩田さんによると、昼寝をするにあたっては時間帯を意識することがポイントとのこと。

「人間の身体には24時間のリズムができていて、夜になると眠くなり朝は覚醒する『サーカディアンリズム』というものがあります。さらに、12時間周期で大きな眠気が訪れる、『サーカセミディアンリズム』というものがあることも分かっています。また、約2時間の周期をもつ小さな眠気があるといわれていて、その2タイプの眠気が重なるのが、午後14時ごろに当たることになります。一番強いのは夜の眠気になりますが、14時がその次に眠い時間帯に当たります」(岩田さん、以下同)

ちなみに、昼寝をするなら15時まで、そして15分から20分(高齢者は30分以内)におさめることも大切だとか。それ以上寝てしまうと夜の寝付きに影響してしまったり、脳が深い眠りに入ってしまいボーっとして眠気が続いてしまったりするそう。

「また寝る場所ですが、カウチやソファがおすすめです。夜寝るベッドで横になってしまうと、眠りがより深くなってしまいます。できるだけ昼間は光があたるリビングなどが良いでしょう。リラックス効果があるとされるバロック音楽などを流してもいいかもしれませんが、自分が聞いていて落ち着くと思う音楽がいいと思いますよ」

■それでは昼寝をしてみよう

というわけで、これらのポイントをふまえ、休日のランチ後、14時から20分間の昼寝を実践してみることにした。ちなみに、気になる室温についても岩田さんにアドバイスしてもらった。

「寝室の適した温度条件は16~26℃前後、湿度は50~60%前後だとされます。季節に応じて寝具や寝衣を使い分けた場合は、夏で24~28℃、冬で13~21℃の目安で眠りの質が低下しません。寝具を適切に選択すれば、3℃の寝室でも睡眠の質に差が見られないとする報告もあります」

【画像1】眠気の黄金タイム到来!(写真撮影/末吉陽子)

【画像2】音楽は頭に心地よく響く、アイリッシュフォークソングをチョイスしてみた(写真撮影/末吉陽子)

【画像3】14時に眠気の波がバシッとくるように当日は6時に起きた。パンパンになった眠気を引っさげて昼寝スタート。昼寝の場所はソファを選択(写真撮影/末吉陽子)

ランチ後、まぶたがかなり重くなってくる14時。いつもならここで眠気に抗うところだが、この日はその欲求に素直に従い、ソファへ横たわる。そのまま、ストンと眠りに落ちてしまった。

【画像4】14:10から昼寝して、あっという間に20分経過! 正直寝足りない気がしなくもないが……割とあっさりと起きることができた(写真撮影/末吉陽子)

お母さんがやさしく揺り起こしてくれるようなやわらかいアラーム音とともに起床。深い眠りに入る前の睡眠の状態だったからか、すぐに目覚めることができた。体感時間的には5分ほどに思えたが、それだけでも身体が軽くなったような気がする。
また、浅い眠りにもかかわらず覚醒後の頭はスッキリ冴えわたっていた。そのため、起床後の用事もはかどり、結果的にはいつもより効率的に時間を使えた実感がある。最近は午後の業務前に昼寝を取り入れる企業もあるというが、なるほど理に適っているようだ。
……そして何より、やはり昼寝は最高に気持ちいい! 浪費などではなく、十分に豊かな時間の使い方といえるだろう(ちなみに、先生のアドバイスを守ったおかげで、この日は夜もぐっすり眠ることができた)

昼寝によって得られたリフレッシュ感は、もはやレジャーの域。何も予定がない休みの日は、14時からの昼寝をぜひスケジュール帳に記入していただきたいと思う。

●取材協力
・岩田有史

末吉陽子(やじろべえ)

最終更新:7月15日(金)7時30分

SUUMOジャーナル