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島の子どもに文化伝えたい スマムニ民話集発刊

琉球新報 7月16日(土)5時0分配信

 【石垣】八重山方言(スマムニ)に幼いころから親しんでもらおうと、石垣市文化協会方言部会は石垣島に伝わる民話を方言でまとめた「すまむにで読む八重山の昔話」を作成した。9日に発表した同部会の会員らは「多くの子どもたちに島の文化を学んでほしい」と活用を呼び掛けた。

 本は全8話を絵本のように収録。同部会編集班が約2年がかりで民話が記録された生活誌や地域の民話集などの文献を参考に、伝統的な民話を選別し、文章の長さや表現の仕方など子どもたちが読んで楽しめるような内容に構成した。

 全話ともスマムニの文章で、現代語のルビを付けた。方言訳は「石垣方言辞典」を使ってまとめた。

 音声を収めたCD付きで、税込み1500円で販売している。

 200部を発行し各学校に配布してもらえるよう30部を石垣市教育委員会に寄贈した。

 今後は竹富町や与那国町の民話を、できる限りそれぞれの地域の方言でまとめた本の作成も進める予定だ。

 同部会の上原順子会長は「私たちが上の世代から民話を方言で聞いていた最後の世代だと思う。文化を語り継ぐのは私たちの使命。貴重な文化を後世に残したい。多くの子どもたちが本を通してスマムニに親しんでほしい」と話した。

琉球新報社

最終更新:7月16日(土)10時21分

琉球新報