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“ミラクル都立”小山台10点差大逆転勝ち!天国の先輩・市川大輔さんが後押し…

デイリースポーツ 7月16日(土)6時59分配信

 「高校野球東東京大会・3回戦、小山台14-12立教池袋」(15日、神宮第二球場)

 2014年センバツに21世紀枠で出場した都立の小山台が10点差を大逆転、14-12で立教池袋に打ち勝って4回戦に進んだ。八回に宮川慶悟内野手(3年)が決勝の満塁本塁打を放った。

 雨空を切り裂いた打球がレフトのネットに突き刺さった。八回1死満塁、小山台の5番・宮本が高めのストレートを捉えて逆転満塁弾。初回に10点を奪われたが、じわじわと追い上げて、ひっくり返した。

 「初回に10点取られてやばいなと思ったけど、チーム全体で逆転してやろうと言っていた。みんなが騒いでいてホームランと分かった。ついに来たかと思った」

 天国の先輩も後押ししてくれた。小山台ベンチでは、2006年に帰宅途中にエレベーター事故で亡くなった市川大輔さん、昨年4月にがんで21歳の生涯を閉じた堂前皓樹さんの遺影が見守る。宮川の劇弾は、田久保裕之助監督(34)が「頼むぞ」と堂前さんの写真をなでた直後だった。

 「振り返ったらホームラン。ファーストで主軸だったのは宮川と同じ。ここは堂前かなと思った。笑顔がすばらしい男だった。力を貸してくれました」

 三回裏、雨で1時間17分の中断があった。ベンチで福嶋正信監督(60)は、九回裏に8点差をひっくり返した星稜を引き合いに選手にハッパをかけていたが、本当に逆転。「奇跡を起こそうと言ったけど、奇跡が起きた。相手はいいピッチャー、10点は無理かとも思っていましたが、起きるんですね」。

 市川さんが亡くなった後、練習試合中の福嶋監督の膝に赤とんぼが止まった。大輔だと思ったという。それ以来、ことあるごとに飛んでくる赤とんぼ。いまやチームのシンボルマークとなった。

最終更新:7月16日(土)9時0分

デイリースポーツ

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