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【参院選】オタクに支持され約30万票も落選…浮き彫りになった選挙制度の怪

東スポWeb 7月16日(土)10時3分配信

 今回の参院選で改選を迎え、漫画やアニメを愛好する「オタク層」を中心に支持を集めて2期目を目指した山田太郎氏(49)は、約30万票という大量の得票数を獲得したが落選した。新党改革の比例代表候補としての出馬だった。

 山田氏は、児童ポルノ禁止法など表現規制の反対を訴え、29万1188票を得た。本人を直撃すると「バッジにつなげることができずに大きな責任を感じています。本当に申し訳ない気持ちです」と肩を落とした。

 しかし、約30万票という得票数は、初当選した「SPEED」ボーカルで、自民党の今井絵理子氏(32)の31万9359票と比べても遜色ない結果。民進党など野党4党のトップ当選者の獲得の得票数より多い。ここまで大量の得票数だったのに、落選した原因は何だったのか。政党関係者によると「2001年から参院選比例区で採用した非拘束名簿式という選挙制度がネックになった」と指摘する。

 非拘束名簿式では、有権者は「候補者名」か「政党名」のいずれかで投票する。合計の得票数に応じて各党に議席配分し、候補者名票が多い順に当選する。新党改革は候補者名と政党名を合わせて約58万票で比例の獲得議席がゼロだった。自民党は約2000万票で獲得議席が19で、今井氏は5番目だった。

「選挙制度に負けた。多くの有権者から常識を覆す得票数をいただいたことには正直、ビックリ。だが、政党の比例代表の選挙制度システムを後ろ盾に持つ候補者には勝てない…」と山田氏は語った。

 山田氏の得票数は、オタク層の関心が高いネット選挙を最大限に利用した結果だった。

「選挙戦でネット選挙は手段でしかない。だが、大量の得票数を得た背景には“ネットのドブ板選挙”をやったことが大きい。選挙期間中、ウチのサーバーが何度も落ちた。ボクに投票した漫画やアニメを愛好する若い支持者は、ボクの政治活動の実績などを確認した上で投票していた。また、ボクも支持者からの疑問に素早くツイートした」  次の選挙に向けて山田氏は「新しい選挙戦略を描ければ(出馬の)検討に入る」と意気込みを語った。

最終更新:7月16日(土)10時17分

東スポWeb