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『初音ミク VRフューチャーライブ』自分の行動次第で演出が変わる! プレイリポート&林Pインタビューをお届け

ファミ通.com 7月16日(土)19時31分配信

文・取材:編集部 ロマンシング★嵯峨、撮影:カメラマン 堀内剛

●現実ではありえない視点でも楽しめるのは、VRならでは!
 2016年7月16日に東京・秋葉原UDXギャラリーにて開催された、SEGA feat. HATSUNE MIKU Project スペシャル体験会。本記事では、同イベントに世界初出展された、プレイステーション VR(以下、PS VR)専用ソフト『初音ミク VRフューチャーライブ』(2016年10月13日発売予定)のプレイリポートをお届けします。
※イベント全体のリポートは別途掲載予定。

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 PS VR発売とともにダウンロード販売される『初音ミク VRフューチャーライブ』。その試遊版が、今回のスペシャル体験会に出展されました。

 記者は、昨年の“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2015”に出展された“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO”をプレイしたことがありますが、そのテックデモから、さまざまな面が変化・進化していて、プレイしながら感激しましたよ!
[関連記事]初音ミク×セガ プロジェクトのProject Morpheus技術デモを体験! ミクと同じステージに立って楽しむ、未来の技術が詰まったライブ

 では、具体的に、試遊版ではどのようなライブ体験が楽しめたのかをリポートしていきましょう。PS VRを装着し、ゲームをスタートすると、そこは広大なライブ会場。周囲にはサイリウムを持った大勢のお客さんがいます。

 さて本作では、ライブを見る際の視点を、プレイヤーが任意で変えられます(ここからしてテックデモと違う!)。初期位置は、ミクが立つステージの正面ですが、↑/↓ボタンを押すことで、自分のいる位置を前後に移動させられます。ステージから遠のくこともできるし、逆に、現実のライブではありえない、ステージの上(つまりミクさんの目の前!)に移動することもできます。また、←/→ボタンを押すと、左右に移動。ステージを左右の側面から見られます。そして、△ボタンを押すと、上空席に移動。ステージを上から眺められるというわけです。

 視点移動については、最初にチュートリアルが表示され、そのチュートリアルを終えたら、いよいよライブがスタート。「ミクさーん!」という、周囲の観客の皆さんの声が聴こえてきて、いよいよライブが始まるぞ! と気分が高まります。後のインタビューで、林誠司プロデューサーも語っていますが、ライブで盛り上がるには、周囲の皆さんとの一体感が不可欠なんですよね。こういった声の演出も重要だと感じます。

 そしてステージ中央に現れたミクが、今回の試遊版で披露する楽曲は「Weekender Girl」(アーティスト:kz(livetune)× 八王子P)。ミクのキュートなダンスと、○×△□の形をした光(ホログラム?)の演出が見どころの1曲です。

 プレイ中は、コントローラを振ると、画面内の自分の手元にあるサイリウムが揺れます。自分の好きなように振って楽しむのがいちばん! ではありますが、“コントローラを振れ!”というマークが出ているときに振ると、サイリウムの形が変わったり(魔法のステッキのような形になりました)、ミクの衣装が変わったりと、特殊な演出が見られるのでチャレンジしてみましょう。“横に振れ”という指示と、“縦に振れ”という指示が出るときがあるので、マークの内容をしっかり見てね(記者は最初、ひたすら縦に振り続けてしまって、一部の演出を見逃しました……)。

 ちなみに今回の体験会では、DUALSHOCK 4を使用してプレイしましたが、テックデモ同様、PlayStation Moveにも対応しているとのことです。

 また、ライブ中、ミクさんが空飛ぶ足場に乗って移動するシーンがあります。ミクさんが自分の後方に行ったら、後ろを向いてみましょう。VRのゲームなので当たり前ですが、360度の空間が広がっているということに改めて感動できるはず。もちろん背後にもお客さんがいますし、モニターが設置されていたりもします。

 そしてライブの最後には、リズムゲーム要素が! 『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』シリーズでおなじみの、星型のメロディアイコンが登場するので、アナログスティックを弾く(フリップ)すると、リズムゲームが楽しめます。これもテックデモにはなかった要素ですね。

 今回の試遊では、観客といっしょにライブを楽しむ、いろいろな視点で楽しむことを重視したのですが、つぎに遊ぶときは、ずっとステージ上に陣取ってミクさんを眺めてみたい。10月13日の発売まではまだ時間があるので、また体験できる機会があったらいいな、と思います!

●『初音ミク VRフューチャーライブ』林 誠司プロデューサーインタビュー
――『初音ミク VRフューチャーライブ』の見どころを教えてください。
林 誠司氏(以下、林) VRのコンテンツは、体験しないとわからない、体験すればわかる! という一点に尽きるんです。言葉にしてもなかなか伝えきれないのですが、あえて言えば、初音ミクさんのライブ空間に自分が入り込む。ミクさんが目の前で歌ってくれて、いろいろな角度でライブを堪能できる、というところが見どころです。PS VRを着けたときの臨場感、本当にそこにいる感じですとか。ミクさんが踊って、目の前に来たとき、ふわっと香りがするような気すら起こる、五感に訴えかけてくるような体験なので、それが最大のポイントかと思います。また、実際のライブであり得ること――ライブの臨場感、一体感などを楽しめる一方で、実際のライブではあり得ないこと――間近でパフォーマンスを見られるといった体験の両方が楽しめます。

――以前のテックデモから、どういった点を意識してブラッシュアップしていったのですか?
林 テックデモはPS VRの技術検証のために作ったのですが、そのときは、すでにあるものを使って検証していきました。そこで見えた課題や得たノウハウを活かして、『初音ミク VRフューチャーライブ』はけっこう作り変えています。単にデモをキレイにしました、というわけではなくて、描画のレベルから見直しをかけていますし。テックデモを体験された方でも、この『初音ミク VRフューチャーライブ』を見ると、だいぶ変わったなと思われると思います。描画の緻密さですとか。

 テックデモではなかった演出も、かなり追加されています。具体的に言いますと、巨大ホログラムのようなものを投影して、遠くの席にいる人もミクさんの表情を見られるような演出を入れたり。また、これは『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ-』というゲームから生まれてきたライブコンテンツですので、そのつながりを出すために、リズムゲームのような演出を入れたりもしました。

 それから、聴覚も非常に重要な場所だと感じていて、自分がいる場所によって聞こえかたが変わります。ステージの上にいて、ミクさんが目の前で歌っていたら、そこから声が聞こえますし。会場では歓声が聞こえたりもして、いっしょに声を出すと気持ちよかったりと、音の部分で一体感が感じられるというのも楽しみのひとつです。

''――『初音ミク VRフューチャーライブ』は価格未定とのことですが、どのくらいの価格になるのでしょうか。
林 いろいろと検討しているところでして、むしろ皆さんにどれくらいがいいのか教えていただきたいと思っていたりもするのですが……できるだけ、納得感のある価格にしたいと思っています。

''――曲目や衣装を、DLCやアップデートで追加される予定はありますか?
林 細かい仕様は、今後発表させていただきます。

――収録曲は何曲くらいですか?
林 それも後日発表させていただきたいのですが、PS VRを装着して観賞するライブであるという、その特性を考えながら、適正な曲数にしたいと思っています。

――ミク以外のキャラクターも登場するのですか?
林 そちらも、後日発表させていただきたいです。

――今回の体験会ではDUALSHOCK 4を使用しましたが、以前のテックデモではPS Moveを使用しました。PS Moveには対応するのですか?
林 両方に対応します。コントローラでも100%遊べますし、光る棒を振って応援したいという方は、PS Moveを振っていただければ。

――今後、『初音ミク VRフューチャーライブ』の体験会を行う予定はありますか?
林 初音ミク関連のイベントが今後予定されていますので、その場ではご体験いただきたいなと思っています。

――VRコンテンツを作ってみて、どのように感じましたか?
林 すごくおもしろい体験でしたね。いろいろなものとの戦いがあったのですが、いちばん大きかったのは常識との戦い。視点を動かしたときに、どういうものが見えるのかというのも、やってみないとわからなくて。やってみてわかったことがたくさんありますので、いつか本にして出します(笑)。それから、いろいろな工夫ができる技術ですので、現場の開発スタッフがすごく議論して作りましたので、スタッフにとっても意義のある仕事だったと思います。

''――『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- X HD』(2016年8月25日発売予定)も、後日アップデートでPS VRに対応するとのことですが、『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- X HD』と『初音ミク VRフューチャーライブ』で体験できることの違いとは?
林 『X HD』では、ライブエディットモードで、自分で作ったステージをPS VRで観賞できます。プロデューサー視点でステージや曲、衣装を選んで、エフェクトを選んで……と、自分で決めたうえで、それを体験できます。ライブというよりゲネプロに立ち会っているような感覚ですね。ステージを自分で構築して、その空間に入る、というのはいままでにない新鮮な体験だと思います。ステージのここは、こんな風になっていたのか、とわかったりして。『初音ミク VRフューチャーライブ』は、先ほどお話しした通り、ライブにオーディエンスの立場で参加するものなので、それぞれに楽しみかたがあります。

――『X HD』では、プレイヤーの視点はどこにあるのでしょうか?
林 ステージの正面くらいのところにいて、『初音ミク VRフューチャーライブ』とまったく同じではないのですが、視点を切り換えられます。見せかたや雰囲気が違って、いろいろと楽しんでいただけるようになっていると思います。

――発売を楽しみにしているユーザーにメッセージをお願いします。
林 『初音ミク VRフューチャーライブ』は、ぜひ実際体験していただきたいです。それでわかっていただけるので。いままでになかった体験、異次元の体験だと思いますので、楽しみにしていてください。

最終更新:7月16日(土)19時31分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。