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若年性アルツハイマー認知症の予防と対策

ZUU online 7月16日(土)19時10分配信

認知症とは、特有の症状の状態を表すもので、じつは病名ではありません。また、高齢者だけがなるものではなく、64歳以下でかかる場合を若年性認知症と呼びます。場合によっては、本人も周りも気付かず、物忘れと思っていたものが、ときには気づかないあいだに記憶の障害が起こり、やがて判断力や言語機能などの大脳の高次機能が次第に侵されていく病です。

■認知症は高齢者だけではない

若年性認知症は、平均で51歳頃からの発症が多く、働き盛りの年齢であり家族や周囲への影響も大きく、近年関心を呼んでいます。症状の進行は個人差が大きく、そのため、早期発見・治療が大変重要です。軽度で発見できれば、抗認知症薬やリハビリによって進行を遅らせることができるといわれています。

■若年性認知症が疑われるときはここをチェック

単なる物忘れと若年性認知症とでは全く異なります。年齢を重ねて物忘れが増えてくることはありますが、認知症の物忘れは、例えば、ヒントがあっても、人と会ったこと自体を思い出せないようなものです。

アルツハイマー症は認知症の一つの症状です。認知症のうち6~8割を占めているといわれています。そこで気になるときには次の“サイン”をチェックしてみてください。

米国アルツハイマー病協会では以下のような「アルツハイマー病かもしれない10のサイン」を公表しています。

1  日常生活に支障が出るほどの記憶力低下
2  計画立案や遂行力、問題解決力が低下
3  やり慣れた作業をやり通すことが難しくなる
4  日付や場所が分からなくなる
5  目で見たものや空間的な関係を理解できなくなる
6  話したり書いたりするときに、言葉につまる
7  物をどこにおいたか思い出せない
8  断力の低下
9  仕事や人との関わりをやめてしまう
10 気分や人格の変化

※若年性認知症の原因はアルツハイマー症だけではないため、上の症状に当てはまらなくても気になる症状がある場合には専門医の診断を受けてください。

■予防には、生活習慣の見直しを

若年性認知症・アルツハイマー症は、本人も気付かず、発覚が遅れるケースが少なくありません。気になったら早期にチェックしてください。
予防するためには、生活習慣の見直しが最も大切であると専門家は指摘しています。日頃から神経・免疫・内分泌系のバランスをよくし、強化していくことで、リスクを少しでも軽減できるというわけです。

■専門家が勧める5つの予防法

専門家が勧める予防法は次の5つが代表的なものです。

◎ 食習慣
1日に1回魚を食べる人は、発症率が下がるといいます。青魚のEPAとDHAが効果的で、抗酸化作用がある野菜や果物、カテキンを多く含む緑茶も効果があるという研究報告があります。

◎ 運動習慣
速めに歩くウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動でリスクを軽減させることができます。

◎ 知的活動
読書や音楽鑑賞など、趣味を持つことなどで発症リスクを減らせるといわれています。

◎ 昼寝
1日30分程度の昼寝でもリスクを軽減するのに効果があるといわれています。

◎ 飲酒
飲み過ぎないことが基本です。一方、赤ワインなどに含まれるポリフェノールは抗酸化作用があるので、適度な飲酒はリスク軽減につながるといいます。

「アルツハイマー病かもしれない」と思っても、単なる物忘れだろうと軽く考えたり、「まだ若いから」と見逃したりするケースも少なくないようです。若年性アルツハイマー症の場合、とくに早く最初の異変に気づくことが大切ですが、自分で気づくことは難しいともいわれています。そのために、普段から家族や周囲の指摘を受け入れられるような関係性をつくっておくことも欠かせないといえるでしょう。

■電子機器に頼りすぎで起こる「デジタル認知症」

また最近では認知症に似た症状をもつ「デジタル認知症」が若い人たちを中心に増えているといわれています。デジタル認知症では、スマートフォンなどの電子機器を使いすぎ、脳が頼り切った結果として、記憶力の低下、睡眠不足や不眠症が引き起こされていると関連性を指摘されています。こうした症状が進むと実際に認知症に発展すると指摘する医師もいるようです。

若年性認知症であれ、デジタル認知症であれ、予防のためには生活習慣を見直すだけでなく、家族や友人、同僚などとのコミュニケーションを大事にすることが自分自身を守ることにつながるといえそうです。 (提供:ヘルスグリッドオンライン)

最終更新:7月16日(土)19時10分

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