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北陸新幹線の工事着手率が5割超 用地取得率27%、福井県内区間

福井新聞ONLINE 7月16日(土)8時27分配信

 2022年度の北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県内の工事着手率が今月5割を超えた。15日には、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が越前市内に設置した越前鉄道建設所の開所式が行われた。県内の鉄道建設所は福井、敦賀に次いで3カ所目となり、スクラム態勢でトンネルや高架橋の工事を加速させる。

 福井県新幹線建設推進課によると、県内の工事区間は約76キロ。今月6日、石川との県境をまたぐ加賀トンネルや、あわら市の樋山トンネルの工事が発注されたことで、着手率は5割を突破して約51%になった。その一方で、市街地などの用地取得率は面積ベースで約27%(今月14日時点)となっている。県は本年度内の取得完了に向け、年内に9割を目指して全力を尽くす考えを示している。

 鉄道・運輸機構は県内区間の工事本格化を踏まえ、越前市幸町の市役所西側に越前鉄道建設所を今月1日開設。これまで敦賀鉄道建設所が担当していた福井市下河北町―越前市中平吹町の約18キロ区間を引き継いだ。トンネルは文殊山を貫く福井トンネルや武生トンネルなど五つある。職員ら10人が常駐し、工事の監督をはじめ、地元説明や関係者との協議を行う。12月には事務所を越前市堀川町に移し、業務量の増加に合わせて20~30人程度に増員する予定。

 開所式は事務所で行われ、蓼沼慶正(たでぬま・よしまさ)鉄道・運輸機構大阪支社長のほか、来賓として奈良俊幸越前市長、豊北欽一県新幹線政策監らが出席した。蓼沼大阪支社長は「地元の皆さんの期待に応えられるよう、所員一丸で取り組む」とあいさつ。奈良市長は「県内3カ所目の鉄道建設所が越前市内に設置され、機運の盛り上げにも弾みがつく」と期待を込め、自ら揮毫した看板を仮屋崎圭司所長に手渡した。

 県内の他の鉄道建設所のうち、福井は新幹線専用橋と道路橋の橋脚を一体化させた全国初の九頭竜川橋(全長414メートル)や市街地の高架橋、敦賀は道路と鉄道を含め全国6番目の長さとなる新北陸トンネル(全長約19・7キロ)を主に担当している。

福井新聞社

最終更新:7月16日(土)8時27分

福井新聞ONLINE