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身近で楽しもう! 身近な自然体験の楽しみ方

ベネッセ 教育情報サイト 7/16(土) 12:02配信

「自然体験」というと、キャンプに行ったり山に登ったりと、「大自然を味わう」ことをイメージされるかたも多いのではないでしょうか。しかし、自宅のプランターに咲く花や近所の小さな公園でも、自然体験はできるのです。今回は、身近な自然体験の楽しみ方を、自然案内の専門家・佐々木洋さんに伺いました。

自然体験はすべての人に「標準装備」されている

わたしはこれまで、家族を対象とした自然体験プログラムをたくさん行ってきました。それらを通して感じるのは、自然体験に対する認識が、家族によって2パターンに分かれているということです。
1つ目のパターンは、家族全員が自然や生き物が大好きで、キャンプによく行ったり、ペットを飼っていたりしているというもの。2つ目のパターンは、親子のどちらかが自然に興味がない、もしくは花粉症などのアレルギーが原因で自然が嫌いというもの。どちらかというと、後者のパターンが多いように思います。ただ、それでもプログラムに参加するということは、どのパターンの保護者も「子どもには自然体験が大切」だと考えているからでしょう。

わたしが皆さんに気付いてほしいのは、人間にとって自然体験は、「大自然」ではなく「標準装備」であるということです。近所の公園や校庭、ご家庭にも自然はたくさんあります。極論すれば、窓をいつもより広く開けるだけで、自然体験はできているのです。それだけで、いつもと違う鳥の声が聞こえたり、花の香りがしたりしませんか?

「いない」より「いる」と思って観察しよう

「標準装備」ではあるものの、そのことを意識している人といない人とでは、自然体験への広がりや深みは違ってきます。近くの公園にいつもより10分長くいる、プランターの植物を見る時、目の高さを変えてみる……。意識して、こういうことをちょっとするだけで、広がりや深みが出てきますよ。
そして、一番のポイントは、「いない」と思うのではなく、「いる」と思うことです。
たとえば、ある鳥を探しに公園へ行ったとします。ぱっと木々を見ただけでは、まず見つけられません。しかし、「いるはず!」と思って見ると、本当にいたりするのです(もちろんいないときもあります)。これは、わたしだけではなくほかの専門家のかたもしている、基本的な自然観察の姿勢です。

ただ、ナナフシのように擬態をする生き物などは、知識がないと見つけられません。これは保護者が事前に調べておくと良いでしょう。また、本当に危ない生物や植物についても、保護者は知っておきたいですね。知識があれば、いざというときにあわてないし、自信につながります。

身近にいる、命関わる生き物を2つ挙げておきましょう。スズメバチとマダニです。
また、命には関わらないけれど、刺されたり噛まれたりすると痛く、十分気を付けたいのが、チャドクガ(茶毒蛾)、イラガ(刺蛾)などです。

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最終更新:7/16(土) 12:02

ベネッセ 教育情報サイト

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