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新たな和製ゴジラ復活の前に歴代ゴジラ・シリーズを振り返る-後篇-

dmenu映画 7/16(土) 15:00配信

第1作の続編として作られた第16作

第15作『メカゴジラの逆襲』(75)で昭和のゴジラ映画製作は一度ピリオドが打たれた。その後70年代末あたりから多くの映画ファンがゴジラ復活を望むようになり、全国各地でゴジラ復活運動やそれに伴う特集上映などが催されるようになっていった。世界は『スター・ウォーズ』(77)に始まるSF映画ブームまっ盛り。こうなってくると東宝も日本SF代表たるゴジラを復活させようという気運が芽生えてきて当然だ。

かくしてゴジラ映画第16作として久々に製作された『ゴジラ』(84/橋本幸治監督)は、不思議なことにリメイクではなく、何と第1作『ゴジラ』(54)の続編であり、従来の続編たる第2作『ゴジラの逆襲』(55)から第15作『メカゴジラの逆襲』までをリセットしたものであった。

これによって、ゴジラ映画は第1作を基点として昭和と平成に枝分かれしていく(正確には84年『ゴジラ』は昭和59年製作作品ではあるが……)。ちなみに、『怪獣王ゴジラ』(56)に主演したレイモンド・バーをゲストに迎え、アメリカで再編集&追加撮影を施した『ゴジラ1985』が発表され、日本ではビデオソフト化された。

怪獣バトル作品として一貫した世界観を描いた平成ゴジラシリーズ

続く第17作『ゴジラVSビオランテ』(89/大森一樹監督)は怪獣バトルものとしての要素に加え、ゴジラの行動を感知できる超能力少女・三枝未希(小高 恵美)を登場させることで、以後彼女とゴジラの関係性を一つの大きな軸としたストーリーが、平成シリーズ最終作『ゴジラVSデストロイア』(95/大河原監督)まで展開されていく。

第18作『ゴジラVSキングギドラ』(91/大森監督)では、第1作をはじめとする昭和ゴジラ映画の音楽を多数担った伊福部昭が久々に音楽監督として復活して、昭和ファンは大喜び。第19作『ゴジラVSモスラ』(92/大河原孝夫監督)は配給収入22億2000万円とシリーズ最高の興行記録を樹立した。第20作『ゴジラVSメカゴジラ』(93/大河原監督)ではメカゴジラを人類が作った対ゴジラ兵器として登場させるとともに、ここからベビー・ゴジラも登場。第21作『ゴジラVSスペースゴジラ』(94/山下賢章監督)ではリトル・ゴジラに成長してファミリー映画的情緒も醸し出していく。平成シリーズ最終作となった第22作『ゴジラVSデストロイア』では、ゴジラがメルトダウン状態と化して壮絶な最期を迎えるまでを真摯に描出した。

この後、ハリウッドで『GODZILLA』(98/ローランド・エメリッヒ監督)が製作されるが、怪獣スペクタクル映画としての迫力はともかく、まるでトカゲのようなゴジラの造型に世界中のファンから批判が集中した(今ではゴジラならぬジラと呼ばれることが多い)。

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最終更新:7/16(土) 15:00

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