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湯治客らに愛された佐野温泉再開へ 別館で日帰り入浴、和室で教室

福井新聞ONLINE 7月16日(土)8時36分配信

 昨年6月末に事業を停止した福井市佐野町の佐野温泉が「天然温泉佐野温泉 福の湯」と名称を改め、25日から一部施設の営業を再開する。多くの常連客らに愛された温泉が復活にこぎ着け、新たに運営するハッピーコーポレーション(同市開発4丁目)の福嶋弘子社長は「地域活性化に貢献していきたい」と意欲を見せている。

 まず営業を再開するのは「ゆのくに湯治館」と呼ばれていた別館。鉄骨2階建てで、それぞれ約25平方メートルの男女浴室と、和室(6畳~16畳)が19部屋ある。当面は午前9時から午後9時まで営業し、日帰り入浴客(入浴料大人650円、小学生以下300円)を受け入れ、食事の提供は軽食のみとする。和室は「レンタルルーム」としてヨガや健康体操、太極拳といったカルチャー教室に貸し出していく。

 別館は旧佐野温泉時代、自炊ができる長期滞在型施設として湯治客らに利用されていた。ハッピー社は今後、低料金のビジネスホテルとしての活用も計画。県内外の温泉愛好者のほか、テクノポート福井に近い利点を生かし「出張で訪れる営業マンや技術者らに利用してほしい」としている。

 大浴場や宴会場、露天風呂、サウナなどを備える4階建ての本館も、年内のリニューアルオープンを目指し、改修を進めていく。「家族で楽しむ温泉」をコンセプトに、一部取り壊しや増築を行って▽家族風呂▽スポーツジム▽木工遊び場▽バーベキュー施設―などを整備。地域の生産者による農産物や水産物の販売も構想している。

 旧佐野温泉の自己破産を受けて昨年12月に共栄建機リース(福井市開発3丁目)の福嶋敏栄会長(79)=ハッピーコーポレーション会長=らが出資し、ハッピー社を設立。閉館した本館、別館などの施設、温泉に関する権利などを取得し、再開準備を進めていた。

 福嶋会長は地元・川西中の卒業生。本館再開までにI・Uターン者を含め、計20人程度の従業員を地元雇用していく計画で「新生・福の湯から郷里を盛り上げていきたい」と話している。

福井新聞社

最終更新:7月16日(土)8時36分

福井新聞ONLINE