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18歳投票率62% 全国10ポイント上回る 群馬県抽出調査

上毛新聞 7月16日(土)6時0分配信

 10日投開票された参院選で、群馬県選挙管理委員会は15日、新たに有権者となった18歳と19歳の投票率(選挙区)について、県内の一部の市町村を抽出して調査したところ、18歳の投票率が全国平均より10.90ポイント高い62.07%だったと発表した。19歳は全国を0.27ポイント下回る39.39%、両方合わせると4.55ポイント上回る50.00%だった。群馬県の参院選群馬選挙区の投票率は全国より4.19ポイント低い50.51%と過去最低を更新したが、18歳では主権者教育など群馬県の啓発活動が奏功した可能性がある。

◎18歳高校生が底上げか

 総務省が全国を対象にした抽出調査の一環で、群馬県の935投票区から沼田市、館林市、嬬恋村、板倉町の計4投票区を選んで実施した。対象となる18、19歳は186人で、このうち投票したのは93人。それぞれ男女別の投票率をみると、最も高かったのは18歳女性の67.39%。18歳男性が56.10%、19歳男性が40.74%、19歳女性が37.78%だった。

 結果を受け、群馬大社会情報学部の小竹裕人准教授(公共政策論)は、高校生は生まれ育った地元にいる割合が高く、選挙への関心も高いとして、「高校生が投票率を底上げしたのではないか」とみる。

 参院選は70年ぶりに選挙権年齢が引き下げられ、初めての国政選挙となったことから、県内の各高校は主権者教育に工夫を凝らし、生徒に投票を呼び掛けた。高崎女子高では生徒がディベートし、その議論を見た生徒が本物の投票箱に賛否を投票するイベントを開催。桐生南高では架空の立候補者に投票する啓発活動を行った。18、19歳に限ってはがきを送付し、選挙を周知した市町村選管もあった。

 県教委高校教育課は「昨年の3年生を含め、学校で行ってきた主権者教育が一定の成果を上げたのかもしれない」と指摘する。県選管は「19歳の低さが目立ったので、今後、データを分析し、切れ目がない効果的な啓発活動をしていきたい」と展望した。

 総務省は全国の18歳と19歳の約240万人(県内約4万人)全員を対象とした投票率調査を実施し、8月以降に公表する予定だ。

最終更新:7月16日(土)6時0分

上毛新聞