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唐津シーサイドホテル DHC、高級リゾートへ全面改修

佐賀新聞 7月16日(土)14時23分配信

◆東館新築、新たに温泉も

 唐津市の唐津シーサイドホテルを経営する美容・健康食品販売最大手ディーエイチシー(DHC、本社・東京都、吉田嘉明代表取締役会長)は15日、ホテルの全面改修計画を明らかにした。老朽化した東館と東館別館(レストラン・宴会棟)を解体し建て替え、西棟をリニューアルするとともに、温泉を利用した温浴施設、リラクゼーション施設の充実を図り、西日本を代表する高級リゾートホテルを目指す。2019年のグランドオープンを予定する。

 唐津市出身の吉田会長がトップを務めるDHCは昨年5月、昭和グループからホテル経営を譲受。静岡県伊東市の赤沢温泉で大規模なリゾート事業を展開するノウハウを生かし、新たな事業計画を検討してきた。

 計画によると、工事は西館(7階、50室)のリニューアルを手始めに、築48年の東館(8階、64室)とレストラン・宴会棟の解体、新館新築、グランドオープンの手順で進める。客室は現在の114室から3割増の約150室に増床する。設計施工業者は決定し基本計画を策定中で、総事業費は設計初期段階のため未定という。

 温泉の掘削工事は既にホテル敷地の西側で着手し、現在、深度410メートルまで掘削している。唐津周辺の温泉地に多いアルカリ性単純泉で40度以上の湯を期待する。赤沢温泉郷では伊豆半島の地の利を生かし、日帰り温泉施設を運営しており、温泉はホテルの新施設として、温浴施設やリラクゼーション施設に活用する。

 同時に客室のグレードアップ、飲食施設の充実を図り、地元からのブライダル、宴会需要を掘り起こす。

 同ホテルは現在、福岡を中心とした九州地域の利用客が90%を占めている。同社は「関東、関西など全国に加え、近隣アジア諸国を中心に世界各国のインバウンド客や富裕層もターゲットにしていきたい」としており、外国人観光客の誘致に力を入れる佐賀県や唐津市にとってもシンボル施設の吸引力アップに期待が高まる。

■唐津シーサイドホテル

 1936(昭和11)年、戦前の政府の観光政策のもと、玄海国定公園の虹の松原の一角に建設された。戦後、米軍に保養所として接収され、62年に昭和自動車が経営権を引き継ぎ、2015年5月、DHCに譲渡した。九州のリゾート型観光ホテルの草分けで、14年は全国知事会議の会場になった。

最終更新:7月16日(土)14時23分

佐賀新聞