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【ブラジル】10年間で8000人殺害=リオ州警察

サンパウロ新聞 7月16日(土)2時26分配信

 国際的な人権NGO(非政府組織)のヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部=米ニューヨーク)が7日公表した報告書は、リオ州警察は2015年に少なくとも645人を殺害し、この10年間では8000人以上を殺したと指摘している。リオ州警察によって殺された人の数は07年には1300人強に達していたが、13年には約400人にまで減少。しかし、その後は増加に転じ、15年には645人、そして16年は5月末までに322人が殺害された。伯メディアが同日付で伝えた。

 13~15年にかけて、犯罪組織などとの衝突の中で発生したと警察によって報告されている死亡者の数は、負傷者の数の5倍に上る。そして15年には、リオ州内で殉職した警官の数と警察によって殺された人の数の比率は1対24・8と、南アフリカの2倍以上、米国の約3倍に達した。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチはまた、警官らが致死性の武力の不正な行使の事例を隠蔽しようとした確かな証拠を64の事例で見つけたとしている。リオの司法関係者らは、これらの事例は非常に広範囲な問題を反映していると指摘し、近年、警官らによって「衝突」と報告されている事例の多くは、実際には「衝突」ではなく、警官らによる違法な処刑だったと話している。

 証拠が見つかった64の事例のほぼすべては、警察によって「衝突」だと報告された。しかし、それらのうちの少なくとも20の事例では、被害者らは極めて近い距離から撃たれて死亡したと法医学報告書は述べている。また、それら以外の事例では、目撃証言や鑑識の検査結果が「衝突」ではなかったことを示している。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチはこの件に関し、文民警察の捜査並びに検察当局の手抜かりを批判。「処刑や隠蔽を実行した警官らが裁判にかけられることはめったにない。文民警察は情けないほど不十分な捜査を行ってきた。しかし、これらの事件の罪逃れに終止符を打つ責任は、最終的には、警察活動を外部から制御する権限を憲法によって与えられており、文民警察の仕事を監督し独自の捜査を行うなどしているリオ州検察当局にある」と両組織を糾弾している。

サンパウロ新聞

最終更新:7月16日(土)2時26分

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。