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掃除機メーカー夏の陣!各社のイチオシ機能を徹底比較

ニュースイッチ 7月16日(土)20時18分配信

2キロ持ち上げる吸引力や吸わずに吐く“エアブロー”

 家電メーカー各社が掃除機の新製品を国内市場に相次いで投入する。真夏から年末にかけてダニ対策や大掃除などのニーズが生じ、掃除機への関心が高まるためだ。日立アプライアンス(東京都港区)は、最大吸引力(吸込仕事率)440ワットを達成した製品を23日に発売。三菱電機と東芝ライフスタイル(川崎市川崎区)もそれぞれ8月1日に発売する。新製品が集中する“夏の陣”を迎え、各社の戦いも熱気を帯びてきた。

 ペットボトルに約2キログラムの砂を入れ、それを吸い込んで持ち上げる―。そんな実演方法を考案したのは日立アプライアンス。「強モード」(440ワット)では、ペットボトルが持ち上がるほど吸引する。価格帯や静音性能などを同条件にした時、200ワットを超える製品はほぼなく、競争力を示せるというわけだ。

 また業界最小をうたう運転音54デシベルも達成。23日の発売以降、大型量販店の店頭に持ち込んで実演する予定。同社の湧広修商品戦略本部ユーティリティ商品企画部主任は「何とか目で見て分かるようにできないか考えた」と、苦心の末に生み出した実演方法に胸を張る。

 掃除機市場はパナソニックや三菱電機、シャープ、東芝ライフスタイル、ダイソンなど競合がひしめく激戦区。こうした中、日立アプライアンスは国内シェアで20%台前半を有するとされ、存在感をみせている。競合相手には譲れないマーケットであり、強力な吸引力を武器に版図をさらに拡大する。

  一方、三菱電機は「三菱サイクロン式掃除機『風神』TC―ZXF30P」を8月1日に発売する。同製品の差別化ポイントは、空気をはき出してゴミを飛ばす「エアブロー機能」。15年の製品から同社が搭載した業界唯一の機能だ。ゴミを吸い込む機能だけでなく、ゴミを空気で飛ばすことで掃除する。ベランダや玄関、サッシのレールに入り込んでしまった砂や土、落ち葉は「吸い込むのに抵抗がある人が多い」(同社)という。そんな潜在的なニーズを確実にとらえた。細かい要望が多い日本人の嗜好(しこう)を読み取り、市場を深耕する。台風のように競合相手を吹き飛ばし、市場を席巻したい意向だ。

 東芝ライフスタイルは、「TORNEO(トルネオ)V VC―MG910」を8月1日に発売する。ゴミをためるダストカップにフィルターがないのが特徴だ。手入れを簡単にし、水洗いもできる。ヘッドのブラシ毛を前機種比約20%増量し、床の拭き取り性能を高めた。中国の美的集団の傘下に入ってから初めて発表する家電製品でもあり、これまで以上に訴求し他メーカーへの乗り換えを防ぎたい意向だ。

 日本電機工業会によると電気掃除機の2016年度国内出荷見通しは台数が前年度比0・7%減の506万9000台、金額が同2%増の1094億5300万円になるという。台数が減って金額が増えるという現象は、単価が高くなっていることの現れだ。各社は付加価値の高い機能を訴求しているが、価格に見合う機能として消費者が納得するかどうかが勝敗の分かれ目になりそうだ。

最終更新:7月16日(土)20時18分

ニュースイッチ