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THAAD配備決定後の首相の住民説得に抗議の生卵

ハンギョレ新聞 7月16日(土)12時40分配信

星州を電撃訪問した黄教安首相 民心をなだめようとしが生卵とペットボトル投げつけられ 首相の乗ったバスはトラクターに阻まれる 密室決定後、後手に回った鎮火で乱脈ぶり

 政府が高高度防衛ミサイル(THAAD<サード>)を慶尚北道星州(ソンジュ)に配備することを発表した後、「後の祭りの説得戦」に乗り出した。THAAD配備地域を決定・発表するまで徹底的に非公開・密室での協議を重ねてきた政府が、現地住民の激しい反発などに直面し、ようやく事態の収拾に乗り出したのだ。非民主的な密室行政に次ぐ後追い行政との批判の声が高まっている。

 黄教安(ファンギョアン)首相は15日、星州に向かい、現地住民の説得を図った。前日、国防部が首都圏と忠清地域の統制区域の防空基地2か所をメディアに電撃的に公開し、THAADレーダーの電磁波の有害性に対する憂慮の払拭に乗り出したことに続く措置だ。黄首相の星州訪問は14日夜に急きょ決定されたと、首相室関係者は語った。

 ハン・ミング国防部長官らと共に星州を訪れた黄首相は、郡庁前の説明会で、水の入ったペットボトルと生卵を投げつけられ、「あらかじめ報告できなかった点について、おわび申し上げる。 少しでも安全に問題があるなら、政府は(THAAD配備を)進めない。安全に不安を抱えるようなことはできない」として、地域の民心をなだめるのに務めた。郡庁に集まった約3000人の星州郡民(警察推計)が「星州の人を犬や豚と思っているのか」と激しく抗議すると、黄首相は郡庁舎の中に避難してミニバスに乗って現場を抜け出そうとしたが、住民に囲まれて身動きが取れなくなった。車に閉じ込められた黄首相は、その後バスから降りて乗用車を何度も乗り換えた末に、星州に到着してから7時間30分後にソウルに向かった。

 今月14日、国防部が防空基地を公開したのも前例がなかったことだ。国防部はこれまで軍事保安施設という理由でマスコミへの公開を拒否してきたが、今回は自ら規定を破った。軍自ら否定的な世論の沈静化に軍事機密まで公開する無理な措置まで講じたのだ。国防部は17~19日、記者を対象にグアム米軍基地に配備されたTHAAD砲隊への見学も進める。

 このような後追い行政は、THAAD配備の決定過程で最低限の公論化やコミュニケーションも行わず、一方通行で決定した結果とするのが大方の評価だ。政府は今年2月7日、韓米のTHAAD配備協議に公式に着手した後、今月8日「THAADを配備することを決定した」と発表するまで、一度も協議過程を説明しながら理解を求めたことがなかった。政府は韓米協議がいつ終わるかなど、協議日程についても終始沈黙を守っていた。協議が始まってから4カ月半以上経った6月28日なってようやく、ハン・ミング長官が国会法司委に出席し「年内に協議が終わるだろう」と述べたのがすべてだ。それから10日後、「THAAD配備の決定」を電撃発表した。

 盧武鉉(ノムヒョン)政権で社会調整秘書官を務めた共に民主党のチョン・ジェホ議員は、同日、党のTHAAD対策委会議で、「密室と一方通行は拙速につながり、対立をもたらす。これからでも国会や専門家たちと共に議論して解決しなければならない」と述べた。

パク・ビョンス先任記者、星州/キム・イルウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月16日(土)12時40分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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