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『半沢』『下町』に続くか TBS日曜劇場『仰げば尊し』に漂う高視聴率の予感

クランクイン! 7/16(土) 6:20配信

 17日(日)TBS系「日曜劇場」でスタートする、高校の弱小吹奏楽部が一人の教師の指導により全国大会の頂点を極めた“奇跡の実話”を基にしたドラマ『仰げば尊し』。音楽を通して教師と生徒の心の交流を描いた本作は、感動的なストーリーやキャスト・スタッフ、さらには『半沢直樹』『下町ロケット』などで高視聴率をたたき出した同枠での放送という面においてもヒットを予感させる要素が溢れている。今クール一押しとなる本作の魅力に迫る。

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 主人公は、事故の後遺症でプロ活動を断念した元サックス奏者の教師・樋熊迎一。美崎高校の不良グループと出会うことで「もっと今を大切にしてほしい」という思いに駆られて同校の吹奏楽部の顧問に就任。不良少年たちを仲間に入れようと、空回りしながらも真っ向からぶつかる熱い男だ。そんな樋熊を歌手・俳優として高いキャリアを持つ寺尾聰が、優しい眼差しと温かいハート、どこか飄々とした空気を併せもって演じる。

 不良少年には、寺尾に「次世代のスーパースター」と言わしめた旬の若手俳優がズラリ。千葉真一の息子で映画・ドラマに引っ張りだこの真剣佑、村上淳と歌手UAの息子で役者として成長著しい村上虹郎、モデル・歌手としても活躍するDISH//の北村匠海、宮藤官九郎脚本ドラマ『ゆとりですがなにか』での強烈な“ゆとりモンスター”が記憶に新しい太賀、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の佐野岳。ある事件がきっかけでバンド活動を諦め、教師からも見放された問題児を、それぞれがクール、凄みの効いたリーダー、正直者、ムードメーカー、オシャレ番長といった個性を加えて表現。樋熊との掛け合いでは、暴力を振るったり暴言を吐く痛々しい場面もある反面、コミカルなアクションでも楽しませてくれそうだ。

 ほか、吹奏楽部部長には女優として着実にキャリアを積むE-girlsの石井杏奈。樋熊の娘役は実力派女優の多部未華子で、樋熊と不良たちとの激しいバトルとは一転、親子愛あふれる癒しのシーンで登場。大人から若者、さらに、役者・モデル・歌手といった、あらゆるジャンルからのキャスティングは視聴者層を選ばない布陣だ。


 そして監督は、『ROOKIES』『JIN-仁-』『天皇の料理番』など数々の話題作を手掛けた平川雄一朗。先日行われた舞台挨拶で、村上は「このドラマは『ROOKIES』ではありません!」と強調したが、『ROOKIES』は高校野球を通して熱血教師の活躍と問題児たちの成長を描いた人気学園ドラマで、現在第一線で活躍する佐藤隆太や市原隼人、佐藤健らが若手時代に総出演した点などで本作とリンクしており、ヒットの期待は高まる。また、平川は丁寧な人物描写とそこから生まれる人間愛をドラマチックに描くことにも定評があり、本作はまさに平川の真骨頂といえる。

 しかしそれらを上回る魅力は、これが実話から誕生した物語であること。失敗や挫折をしても、歪んだ人間関係や先の見えない不安の中にあっても、人と人との絆の大切さ、夢を追う情熱の尊さ、人生はいくらでもやり直せて、かけがえのないものであること…そんな私たちが失いかけている何かを教えてくれる本作は、きっと観る者の琴線に触れるに違いない。(文:錦怜那)

最終更新:7/16(土) 6:20

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