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アカウミガメの上陸1.8倍、産卵2倍 みなべ町千里の浜

紀伊民報 7月16日(土)16時44分配信

 和歌山県みなべ町山内の千里の浜では今年、16日朝までにアカウミガメの上陸が183回、産卵が94回を記録している。昨年は少なかったというが、昨年同時期と比べて上陸は1・8倍、産卵回数は2倍となっている。

 千里の浜近くに、NPOウミガメ協議会が調査基地を設け、今年は6月10日から大学生や専門学生らが調査を始め、今月2日からは地元の青年も加わった。それまでは、町教育委員会の職員が調べた。

 調査によると、今年初めて上陸、産卵を確認したのは5月18日。一日の上陸が最も多かったのは6月29日で10回、産卵は3回だった。

 昨年は7月16日朝までで上陸100回、産卵47回。昨年全体では上陸176回、産卵82回だった。

 調査リーダーを務める、大阪府立大学生命環境科学域4回生、藤田健登さん(21)によると、昨年は1回も上陸や産卵のなかった日が多かったが、今年は調査基地を設けた6月10日以降では、毎日少なくとも1回は上陸しているという。

 町教委の統計によると、ここ近年では、2012年が上陸728回、産卵293回と多かった。13年は上陸579回、産卵291回、14年は上陸317回、産卵139回だった。

 調査では、上陸、産卵の確認、甲羅の大きさの計測をするほか、個体識別のためタグを取り付けている。アカウミガメは1年に平均2、3回産卵するとされており、藤田さんによると、今年は多いカメで3回目の産卵に成功した個体もいる。タグの付いていないカメもいるが、今年はタグの付いたカメが多いという。

 産卵は7月末ごろがピークとなり、8月中、下旬ごろに終了する見込み。調査は9月上旬までを予定している。

 ウミガメの観察には事前の許可申請が必要で、みなべ町教育委員会(0739・74・3134)まで。

最終更新:7月16日(土)16時44分

紀伊民報