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エ号の模型を一般公開 潮岬観光タワー

紀伊民報 7月16日(土)16時44分配信

 南海エフディサービス(本社・大阪市)が運営する和歌山県串本町潮岬にある本州最南端のドライブイン「潮岬観光タワー」で15日、映画「海難1890」で使用されたトルコ軍艦エルトゥールル号の模型の一般公開が始まった。1階にある展示スペースを「エルトゥールル館」と名付けてオープンし、映画で使われたセットなども併せて常設展示する。

 エ号の模型は、東映がトルコ海軍から図面を取り寄せて製作し、樫野崎沖で座礁、沈没するシーンなどに使用した。全長約5・2メートル、高さ約3・1メートル、幅約0・6メートルの木製で、実物の約17分の1。模型を購入した「オークワグループ」から町に寄贈された。2月15日からJR串本駅で展示され、6月7日に同タワーに移設されていた。

 南海エフディサービスは、模型を置くスペースをエルトゥールル館として仕様を変え、町の協力で、これまで同町樫野のトルコ記念館横の広場に展示されていた映画セットの井戸や石垣、遊郭の外観の一部、主演の内野聖陽とヒロインの忽那汐里が演じる登場人物の「顔はめパネル」も移設した。

 映画で使われた水兵の衣装も展示。トルコ記念館や町のパンフレットなどを置き、映画ののぼりも立てている。映画の製作風景の映像も上映している。

 15日は一般公開を記念したセレモニーがあり、同社の玉田光弘社長が「串本町の配慮を頂き、模型を観光タワーに常設することができ、併せてセットの一部も置かせてもらうことになった。今後も串本町と連携を深め、情報発信の強化と観光集客力の向上に寄与したい」とあいさつした。

 来賓の田嶋勝正町長は、潮岬を目的として来た人がこの模型を見て歴史を知り、樫野に行ってくれることや、逆に、樫野に行った人がトルコ記念館やエ号遭難慰霊碑を見て、本州最南端の地にエ号の模型が置かれているという情報を得て、潮岬に来てくれることを期待した上で「一番串本にとっていい形がつくっていけると思う。町もできるだけ協力し、この地に多くの観光客が来られるような取り組みを力を合わせてやっていきたい」と述べた。

 玉田社長、田嶋町長、町議会の寺町忠議長、同社南紀ドライブイン事業の山口博隆総支配人の4人がテープカットをし、関係者らが祝った。

 エルトゥールル館の営業時間は午前8時半~午後4時半。年中無休。

最終更新:7月16日(土)16時44分

紀伊民報