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有形文化財に県内11件 広坂別館や天神橋など

北國新聞社 7月16日(土)3時11分配信

 文化審議会(馬渕明子会長)は15日、金沢市の石川県立美術館広坂別館や天神橋など、29都道府県204件の建造物を登録有形文化財にするよう馳浩文部科学相に答申した。県内分は金沢、小松、輪島、中能登4市町の計11件で、登録されれば県内の登録有形文化財は249件、全国では1万884件となる。

 1922(大正11)年に旧陸軍第九師団長官舎として建設された金沢市出羽町の県立美術館広坂別館は、現存する数少ない師団長官舎の遺構の一つ。県教委によると、登録有形文化財に旧陸軍師団長官舎が選ばれるのは青森県弘前市長公舎に続いて全国2例目となる。

 天神橋は、金沢市中心部を流れる浅野川にかかる橋脚がないアーチ橋で、1955(昭和30)年に建設された。アーチと卯辰山が美しい景観を生み出している点が評価された。

 小松市からは今回、県内最多の5件が答申された。井口町の粟津演舞場は、温泉街に位置する木造劇場建築で、1933年に開催された全国旅館組合総会の会場として建てられた。入母屋の大屋根の左右には、切妻屋根の張り出しが対称に付いており、芝居小屋の特徴的な外観が良好に保存されている。

 輪島市では日本海の潮位を観測するために設置され、1930年に建て替えられた輪島験潮場(輪島崎町)、中能登町からは1909(明治42)年に建築された旧稲邑家住宅主屋(小田中)が選ばれた。

 全国では、建築家の故岸田日出刀氏が設計し、1965年に大阪市北区中之島に建てられたオフィスビル・リバーサイドビルディングや米国出身の女性宣教師の住宅として1941年に建てられたアレン記念館(岩手県久慈市)などが登録される。

北國新聞社

最終更新:7月16日(土)3時11分

北國新聞社