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故郷の文化「いとおしい」 エイサー動画が南米で反響 沖縄県系人ら視聴、月5千件

琉球新報 7月17日(日)5時1分配信

 映像ディレクターとしてテレビCMなどを手掛ける牧野映像事務所(沖縄県浦添市)の牧野裕二さん(37)が、インターネット上に公開したエイサー動画が、アルゼンチンやブラジルなど南米を中心に海外で再生されている。10月の世界のウチナーンチュ大会まで19日であと100日。大会を前に現地の県系人らが視聴しているとみられ、再生回数は約1カ月で5千件を超えた。もともとは、うるま市の観光PR用として製作した動画だが、ふとした思いつきで公開したことが海外で思わぬ反響を呼んでいることに、牧野さんも驚いている。

 動画は昨年夏に行われたうるま市赤野、江洲、平敷屋の道ジュネーを撮影し、3分40秒のドキュメンタリーに編集したもの。うるま市の事業を受託して製作したが、エイサー祭りの様子を牧野さんが撮影した別の動画が正式採用され、道ジュネーバージョンは“お蔵入り”するはずだった。

 牧野さんは「取材の際に青年会の一生懸命さに感銘を受けた。うるま市の公式としては出せないが、少しでも彼らの活動を知ってもらいたい」と考え、6月上旬に映像クリエーターが作品を発表する動画共有サイト「vimeo」で公開し、自身や赤野青年会のフェイスブックページに投稿した。

 琉球國祭り太鼓メキシコ支部やアルゼンチンの空手道場が「いつもこの文化や習慣がいとおしい」といったコメント付きで動画をシェアした。

 最近千回の視聴回数を国別に見ると、日本が約580回で最も多いが、アルゼンチンが約250回、ブラジルが約100回と、各国に広がっている。再生した人が動画を最後まで見る割合は海外の方が高い。

 牧野さんは「私も東京で新宿のエイサー祭りを見てより深く感動したことがある。地元にいるよりも、外にいる方が沖縄のDNAを感じるのだろう。映像コンテンツは海外へ発信できる良さがある。いろんな人に見てもらえてうれしい」と語った。動画のURLはhttps://vimeo.com/169521375
(稲福政俊)

琉球新報社

最終更新:7月17日(日)10時3分

琉球新報