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超絶技巧! 1枚の紙に命吹き込む「切り絵」 獅子・蛇・魚…女性作家に聞く「紙はもろくとも存在感強く」

withnews 7月19日(火)7時0分配信

 たてがみの1本1本まで切り出されたライオン、質感まで再現したトビウオの羽、丁寧に再現されたヘビのウロコ……。これらはすべて1枚の紙から作られた「切り絵」です。作っているのは切り絵作家の魚谷彩さん(25)。「切れば切るほど物体としては脆(もろ)く弱くなりますが、作品としては強い存在感を持つことができます」と話す魚谷さんに、詳しく聞きました。

【写真と動画】チョウやヘビ、ネコやトビウオなど40点を紹介。紙が作品になるまでの動画も見れます

武蔵野美術大学を卒業

 2014年に武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科を卒業した魚谷さん。初めて切り絵を制作したのは中学の時でした。

 「美術部に所属していたのですが、周りに絵の上手な子が多かったので、『何か人とは違う面白いことをしたい』と思い、絵を切ってみたのが始まりでした」

 現在は出版社でアルバイトをしながら、切り絵作家として活動しており、5月には初めてとなる個展も開催しました。

魚谷さんに聞きました

 自身のウェブサイトやツイッター、Facebookなどで作品を発信しており、インターネット上では「作品がつくる影もまた素敵」「信じられないほど細かい作品で目を疑いました」といった反応が寄せられています。

 そんな魚谷さんに切り絵の魅力や、作品にかける思いについて聞きました。

 ――作品を作る上で心がけている点は

 「私の切り絵は1色で表現することがほとんどなので、絵の中で切りぬく部分の『細かさの密度の差』に気をつけるようにしています。全体的に細かいだけでは、絵としてメリハリのない魅力に欠ける作品になってしまうからです」

 ――作品を完成させるのにかかる時間は

 「作品や制作時の状況によって異なりますが、最も小さい作品で約5時間、大きな作品では半年ほどかかりました」

最も嬉しい瞬間とは

 ――指先ほどの小さな作品から、大きいものではどれくらいまであるのですか

 「作品と呼べるものでは、500円玉ほどの大きさからポスターほどの大きさのものまであります」

 ――どのような素材を使っているのですか

 「素材自体は作品に合わせて選んでいて、最近は和紙を使うようになりました。切る道具はデザインカッターで、刃は30度のものを使っています」

 ――制作していて最も嬉しい瞬間は

 「最後に紙から切り絵を切り出しているときです。切り絵の完成像がやっと見えて来る、嬉しく楽しい瞬間です。化石を掘り出すような楽しさがあります」

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最終更新:7月19日(火)7時0分

withnews