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かかった後でも入れる? 「がん保険」が注目されている

ZUU online 7/17(日) 7:10配信

がんの治療法は日進月歩で、早期発見できれば治癒する可能性も高くなっています。それでも「がんは怖い」という不安感は完全には払拭できませんし、治療費も気になります。保険はそうした不安を安心に変える選択の一つ。今注目されている「がん保険」を探ってみました。

医療保険の特約でもがんに備えるものはありますが、がん保険はがん治療に特化した保障内容が特徴です。

■40年前、日本初のがん保険が登場

日本初のがん保険は、1974年10月にアメリカンファミリー(アフラック)によって誕生しました。医療保険をがん単体で独占的に売るビジネスモデルが引き金となり、発売数ヵ月で契約数3万件を突破。わずか5年で180万件と急成長しました。

この背景には、当時は「がん=死」というイメージがあったにもかかわらず、当時これに対する適切な保障がなかったことや、商品の申し込みや引受査定がこれまでの医療保険に比べて簡易だったことなどが挙げられています。

生命保険協会によると、2015年度のがん保険の新規契約数は約225万件、保有契約は約2,314万件に達し、約6人に1人ががん保険に加入していることになります。

■がんにかかると保険に入れない?

がんを経験するともうがん保険には入れないと認識されているかもしれませんが、がん罹患経験者でも入れる保険があります。

昔は、がんでの治療・手術後10年を経過している条件など引受要件が厳しかったのですが、最近は2年経過程度で申し込みできますし、乳がんに特化した保険も登場しています。ただし、保険料はがん診断時の病期(ステージ)ごとに細かく設定され、安くはありません。

がん患者専用ではありませんが、「引受基準緩和型」と呼ばれる医療保険があり、告知を簡素化して一定の条件を満たせば、がん患者であっても加入できます。しかし、デメリットは保険料が1.3~1.7倍と割高など、注意が必要です。

一般的ながん保険の種類は満期まで保障する「定期型」と、一生涯を保障する「終身型」とに大きく分かれ、さらに保障内容による「入院給付金型」「実損補填型」「診断給付金型」「収入保障型」があります。

■入るときのチェックポイント 90日の待機期間に注意

通常、がん保険に加入する場合に気を付けておきたい重要なポイントは、90日(3ヵ月)の待機期間が設定されていることです。一般的な保険は、申し込み、健康状態の告知、保険料の初回払込で保障が開始されます。これを責任開始日といいますが、がん保険の場合は、この3つが完了した後に90日間の待機期間が設けられ、この期間中にがんだと診断されても保険会社は給付金を払う責任がありません。早期のがんには自覚症状がないことや保険の悪用を防ぐためということです。

がん保険ではどんな給付金がもらえるのでしょうか。主に以下の4つの給付金を組み合わせた構成になっています。

・ 診断給付金 : がんと診断されたときにもらえる
・ 入院給付金 : がん治療のために所定の入院をした時にもらえる
・ 手術給付金 : がんで所定の手術を受けたときにもらえる
・ 通院給付金 : がん治療のために通院したときにもらえる

この他、特約をつけるなどして、先進医療を受けるときや退院時に給付金がもらえる保険もあります。

■「上皮内新生物」?「悪性新生物」? よくある勘違いにも注意

がん保険を見ると「上皮内新生物」と「悪性新生物」という言葉が目につきます。これが落とし穴の1つ。両方ともがんに違いはないのですが、「上皮内新生物」は、がん細胞が臓器の表面をおおっている上皮細胞の中にとどまり、他細胞に広がってはいない病変を指します。

一方、「悪性新生物」は、私たちが「がん」と聞いてイメージするもので、がん細胞が周囲の組織にまで広がり、血管などに入り込んだ状態です。

「上皮内新生物」の場合、「悪性新生物」と同額の診断給付金を出してくれるものもあれば、例えば「悪性新生物」ならば100万円になる診断給付金が、「上皮内新生物」だと減額されて10万円などとするものもあるので注意が必要です。

「入院しなくても通院給付金がもらえるかどうか」もポイントです。最近では、がんの通院治療を積極的に行う病院が増えていますし、治療法が進歩し入院せずにがんの治療を受けることもできるのです。保険の中には、入院を前提とした通院や入院後の通院にしか給付金が下りないものもありますので、きちんと確認しましょう。(提供:お金のキャンパス)

最終更新:7/17(日) 7:10

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