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全日本F3第10戦:残り2周の逆転劇。千代勝正が今季F3初優勝

オートスポーツweb 7月17日(日)13時15分配信

 全日本F3選手権第10戦は17日、富士スピードウェイで21周の決勝レースが行われ、2番手からスタートした千代勝正(B-MAX NDDP F3)が優勝した。

 前日に続き、分厚い雲に覆われた富士スピードウェイ。スーパーフォーミュラのフリー走行後に行われた第10戦決勝は、ウエットコンディションとなったが、レコードラインの一部には乾いた部分もある難しいコンディションとなった。

 迎えたスタートでは、前日ポール・トゥ・ウィンを飾ったポールシッターのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が好スタートをみせるが、1コーナーのブレーキングで止まりきれず、この間隙をついて3番手グリッドの大津弘樹(HFDP RACING F312)がトップに浮上。2番手マーデンボロー、3番手千代と続いてく。

 この周のダンロップコーナーで千代の猛攻を防いだマーデンボローは、2周目終わりの最終コーナーでトップの背後につくと、1コーナーの飛びこみでアウトから大津をオーバーテイク。首位を奪い返した。

 これで2番手に後退した大津は、じわじわと来ず奥に差を詰められていき、8周目の1コーナーで千代に交わされ3番手に後退。その後も坪井翔(ZENT TOM'S F314)、山下健太(ZENT TOM'S F312)にも追撃され、ポジションを落としてしまう。

 2番手を取り戻した千代はペースを上げ、前を行くチームメイトを追いかけ始める。レース残り4周には1.9秒差まで詰め寄ったが、この周の1コーナーでF3-Nのアレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)と片山義章(Petit LM Racing)が接触。片山はコースへ復帰したものの、ヤンは再スタートできずマシンを降りたため、車両回収のためにセーフティカーが導入された。

 レースは残り2周で再開。このリスタートでマーデンボローの背後につけた千代は、1コーナーでアウト側から並びかけてオーバーテイク。チームメイト同士のバトルを制し、トップに浮上した。また、3位争いを演じる坪井、山下のチームメイトバトルはイン側に飛び込んだ山下に軍配が上がった。

 このままの順位でチェッカーかと思われたが、ファイナルラップのシケインで千代がわずかに失速。これにマーデンボローが引っ掛かり、加速が鈍った隙をついて山下がマーデンボローのインを刺そうと襲いかかる。しかし、マーデンボローはイン側を閉めてけん制。これで行き場をなくした山下は後続の坪井に逆転を許し、4番手に後退してしまった。ポジションをひとつ上げた坪井は、最終コーナーでマーデンボローのインを伺うが、加速重視でコーナーをクリアしたマーデンボローを交わすには至らなかった。

 トップの千代はそのまま逃げ切り、トップチェッカー。千代はここまで苦しいシーズンを過ごしてきたが、念願の今季初優勝を飾った。

[オートスポーツweb 2016年07月17日]

最終更新:7月17日(日)13時15分

オートスポーツweb