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日本で培った知識と技術を発揮 台湾で唯一の「樹木医」…セン鳳春さん

中央社フォーカス台湾 7月17日(日)17時35分配信

(台北 17日 中央社)幼い頃から草花や木に囲まれて育った。大学では日本語を専攻。それも樹木医になるためにだった。セン鳳春さん。日本緑化センター(東京都港区)が認定する唯一の台湾女性樹木医として活躍している。(セン=擔から手へんをとる)

活動の場は日本と台湾だけに留まらない。2008年には中国大陸四川省都江堰で災害からの復興支援に携わった。また、台南市内の公園では桜の木の治療にボランティアとして参加。「来年花を咲かせてくれることが一番のお返しだからね」と木に語りかけると、翌年には満開の桜が咲いたと振り返る。

現在は台北市内で建設中の高層マンション工事で汗を流す。敷地内には約2万3000本の木が植えられることになっており、台湾全土から木を集め、植樹するのがセンさんの仕事だ。

植樹する木を見極める際、先に土壌の状況を調べる作業から取り掛かる。「土壌は木の胃腸。いい菌がいるといい木が育つ」と話すセンさん。温度や息遣い、においで木や土の健康状態を判断する。「100%大丈夫な木だけを移植する。そうでなければ動かさない」。

ただ、緑化は植樹こそが「始まり」だという。永続的に生かせるためには大切に世話を続けることが必要だと語っている。

(呉協昌、鍾東穎/編集:齊藤啓介)

最終更新:7月17日(日)17時35分

中央社フォーカス台湾