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ゆるめるモ!が涙の別れ、第1章終幕を告げる5時間の全曲ライブ完走

音楽ナタリー 7月17日(日)10時54分配信

ゆるめるモ!が7月10日に東京・新木場STUDIO COASTで1日2回公演のワンマンライブ「6'n' Roll History~ゆるめるモ!第1章総集編~」を開催。結成時から現在に至るまでの活動を総括するべくこれまで発表された47曲が2公演を通して全曲披露され、このライブをもってメンバーのもね、ちーぼうがグループを卒業した。

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13:30に開演した第1部は、ゆるめるモ!は歴代もっとも長く着用していたメンバーカラーのつなぎ衣装を着て登場し、2013年のミニアルバム「New Escape Underground!」や、ゆるめるモ!×箱庭の室内楽名義で発表されたミニアルバム「箱めるモ!」などに収録されている初期のナンバーを次々に披露。かつての衣装で当時の曲をパフォーマンスすることで、約3年間におよぶ現編成でのメンバーの成長を感じさせた。8曲目の「花のドイリー」からは、「SWEET ESCAPE」発表時に同曲をライブで歌うために用意された白黒のワンピースに衣装をチェンジ。「SWEET ESCAPE」では、曲のラストでメンバー同士がつかみ合いをしながら服を剥ぎ取って衣装が黒一色になるという、もねが曲の世界観を汲んで考えた演出がひさびさに披露された。

その後もメンバーは時系列に沿って過去の衣装に着替え、その服を着ていた時期の楽曲をパフォーマンス。第1部の後半は1stフルアルバム「Unforgettable Final Odyssey」リリース時の黄色いDevo風のつなぎで、「スキヤキ」を始めとした定番曲から「メルヘン」などのレア曲までまんべんなく聴かせるライブとなった。「たびのしたく」ではもねが真っ白なベールをかぶり、観客の上に立って落ちサビを熱唱。卒業するメンバーの旅立ちを祝うように、メンバーカラーをそろえた6色のテープが観客から発射された。

本編ラストの「逃げろ!!」は、もねとちーぼうが腰に手を掛け合いながら2人で落ちサビを歌唱。アンコールでは6人はグッズの黒Tシャツに着替えて「manual of 東京 girl 現代史」を歌い、最後にステージからフロアに浮き輪やビーチボールなどを投げ込みながら「なつ おん ぶる ー」を披露した。ここで突然バックトラックが止まるというアクシデントが発生。しかしメンバーは動じることなく観客の手拍子に合わせてアカペラで歌い続け、フロートに乗って次々にフロアに飛び込んでいく。その後、歌い終えた彼女たちに音響スタッフが「もう1回やる?」と誘ったことから、2度目の「なつ おん ぶる ー」がスタート。会場の一体感は1回目を超え、カオティックなまでの盛り上がりの中、第1部は終幕した。

18:00にスタートした第2部は、2015年以降にリリースされた曲のみでセットリストが構成されたライブに。メンバーは1stシングル「Hamidasumo!」発売時の黒いつなぎ衣装を着てステージに現れ、2ndフルアルバム「YOU ARE THE WORLD」や、主演映画「女の子よ死体と踊れ」の劇中曲などをパフォーマンスした。中盤には、昨年11月から着用している黄緑の差し色が入った衣装でライブを実施。初期からライブのレパートリーに含まれ、今年6月に配信リリースされたmiamiのカバー「白玉ディスコ」をミラーボールが回る中で歌い踊った。

「Hamidasumo!」ではしふぉんがフロアにダイブし、仰向けになってクラウドサーフをしながら歌唱。本編最後にはステージが疑似炎で囲まれ、フロアに向けて白いスモークが吹き出して「Only You」がスタートした。メンバーの「飛べ! 飛べ!」という声に煽られてオーディエンスは跳ねまわり、そこにあのとしふぉんが同時にダイブ。その間にけちょんともね、ちーぼうはステージ上で抱き合い、ようなぴは袖から持ち込んだ脚立に登って白煙に包まれながら落ちサビを歌い上げた。この曲のラストではもね、しふぉん、あのがそれぞれ観客の上に立って熱唱。観客を圧倒してステージを後にした。

アンコールでは、メンバーは「1!2!かんふー!」のMVで着用していたチャイナドレス風の衣装で登場し、この6人編成での最後の曲として6月に配信リリースされた「アントニオ」を披露。この曲についてしふぉんは「『私たちのことを忘れないでほしい』っていう、今日にピッタリの歌詞ですよね」と語り、ようなぴは「ここに来てくださった皆さまには、この景色を覚えていてほしいし、まだ観たことがない人に『ゆるめるモ!ってこういうグループだったんだよ』って伝えてくれるとうれしいです」と訴えた。さらに彼女たちは、2014年8月のゆいざらす卒業ライブで初披露された「Refresh Your Jewellery Box」で旅立つメンバーを送り出すように「私が出来ること 行く道をみながら飾りない君の背中押すことだけ」と明るく歌い、最後に自分自身に感謝を伝える「私へ」を凛とした表情で歌い上げた。

ダブルアンコールでは、卒業するちーぼうが「3年間ゆるめるモ!で活動できて、メンバーやファンのみんなと出会えてよかったって、心から思える1日でした。ゆるめるモ!は今日で卒業なので皆さん悲しいと思いますが(笑)、レッツポコポコの現場で会えるので遊びに来てください」とコメント。メンバー1人ひとりの名前を呼んで感謝するくだりでしふぉんを呼び忘れたりと、ところどころで笑いが起きる挨拶となった。その一方で、もねは涙で声を詰まらせながら「初期メンバーとして3年8カ月活動してきたんですけど、楽しいこともあったけどつらいことも多くて。夢を持ってゆるめるモ!に入ったのに、夢が何かわからなくなるくらいつらいこともありました。それでも支えてくれるファンの皆さんがいました。わけわかんないことで笑ってるような変なメンバーもいるけど(笑)、1人ではできないことをグループで経験させてもらえて、自分の人生の中ですごく財産になったと思うし、皆さんにとってもゆるめるモ!がいい思い出であったらいいと思います」とファンに心境を伝え、会場に温かい拍手を起こした。

もねとちーぼうの挨拶が終わると、残った4人のメンバーが手書きの卒業証書を2人に授与。全員で円陣を組んで「6人最後の、ゆるめるモ!ー!」と叫び、「私の話、これでおしまい」をパフォーマンスした。その後、フロアの天井からハート型の紙がひらひらと舞い落ちる中、もねとちーぼうがセンターに立って別れの曲「さよならばかちゃん」を歌唱。2人のメンバーカラーであるピンクとオレンジのサイリウムが揺れるフロアに向けて、ようなぴは曲中で「もねとちーぼうがいたゆるめるモ!を、素晴らしい記憶としてこれからもみんなの心に焼き付けてほしいなって思います!」と呼びかけた。

最後の曲に入る前に、メンバー全員が1人ずつ来場者に挨拶をした。ようなぴは「たくさんの人たちが制作に関わってくださってここまで来れたと思います。本当に皆さんのおかげです。明日からは2人とは別々の道を歩むことになりますけど、それぞれのことを今後も応援してくれたらうれしいです」とコメント。けちょんは「山あり谷ありな初期を経て、新しいメンバーが入って、いろんなことがあって今に至るんですけど、今日こんな大きな素敵な空間でゆるめるモ!の第1章を終えることができるのがすごくうれしいです。6人とも選んだ道を進んでいくので、また会ったときに『成長したね』って言えるようになれたらいいなと思います」と素直な気持ちを述べた。

もねは「ゆるめるモ!はメンバーが増えたり減ったりしてきたけど、今の6人になってからが一番長かったし、毎日のように会っていたので明日から会わないという実感が湧かないです」と語り、ちーぼうはファンに向けて「皆さんのことが本当に大好きです。今までどうもありがとうございました!」とシンプルに感謝を伝えた。あのははにかみながら「すごく、足を運んでくれてうれしいです」とたどたどしく話していたが、しばらく言葉を詰まらせたあとで突然泣き出して「……さみしいですけど」と本音を吐露。しふぉんも泣きながら「私たちはまだまだ全然未熟ですけど、皆さんに支えられて新木場でたくさんの笑顔を見れて本当にうれしいです。私たちは友達よりも長く一緒にいたから、明日からも一緒なんじゃないかって。楽屋に入ったらもねやちーぼうに『おはよう』って言ってもらえる気がして。お別れは本当にいつもつらいです。残った4人はゆるめるモ!を背負ってグループを守っていきたいと思います」と力強く誓った。

この6人での最後の曲として選ばれたのは「逃げろ!!」。カラフルな風船がフロアに大量に放たれ、メンバーそれぞれが楽しそうな笑顔を浮かべて歌い踊った。曲が終わると6人は横一列になって手をつなぎ、来場者に一礼して退場。2公演合わせて5時間にもおよんだライブは終了した。

惜しみない拍手がメンバーに贈られる中、会場内のスクリーンで、4人編成での初作品となった7月13日発売のミニアルバム「WE ARE A ROCK FESTIVAL」の収録曲「サマーボカン」のミュージックビデオが初公開された。観客は新曲が初披露されたことに喜びつつも、もね&ちーぼうとの別れの余韻が冷めやらぬうちに新編成でのMVが上映されていることに若干動揺気味。しかしMVのラストにもねとちーぼうが登場するとフロアからどよめきが起こり、上映が終わるやいなやメンバーとスタッフを称える熱い拍手が会場を包んだ。

ゆるめるモ!「6'n' Roll History~ゆるめるモ!第1章総集編~」2016年7月10日 東京都 新木場STUDIO COASTセットリスト
第1部
01. ゆるトロ(slo-モ!)02. ゆるめるモん03. べぜ~る04. 木曜アティチュード05. おこしてしまった?06. 私と私と私と私と私と私と私と私と07. 虎よ08. 花のドイリー09. DO FUFU10. SWEET ESCAPE11. あさだ12. アーメン13. 生きろ!!14. Majiwaranai CAts15. 場viewer16. ぺけぺけ17. 眠たいCITY vs 読書日記18. メルヘン19. NNN20. OO(ラブ)21. スキヤキ22. たびのしたく23. 逃げろ!!<アンコール>24. manual of 東京 girl 現代史25. なつ おん ぶる ー26. なつ おん ぶる ー

第2部
01. ゆるトロ(slo-モ!)02. 難03. 聞こえる04. 不意打て!!05. 夢なんて06. その他のみなさん07. もっとも美しいもの08. 人間は少し不真面目09. モモモモモモ!世世世世世世!10. 転がれ!!11. 波がない日12. 白玉ディスコ13. KAWAIIハードコア銀河14. よいよい15. Hamidasumo!16. idアイドル17. Only You<アンコール>18. アントニオ19. Refresh Your Jewellery Box20. 1!2!かんふー!21. 私へ<ダブルアンコール>22. 私の話、これでおしまい23. さよならばかちゃん24. 逃げろ!!

最終更新:7月22日(金)18時44分

音楽ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。