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「あと1勝」応援に熱 高校野球沖縄大会 嘉手納-美里工で決勝

琉球新報 7月17日(日)5時4分配信

 夏の甲子園出場まであと1勝-。第98回全国高校野球選手権沖縄大会の準決勝2試合が16日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、嘉手納と美里工が決勝進出を決めた。夏の甲子園初出場に向け、両校の応援も熱が入った。

◇豪快アーチに涙 嘉手納

 好投手が投げ合った第1試合は、嘉手納が2人の投手による完封リレーで那覇西に勝利した。三回裏に嘉手納の4番・知花拓哉選手が2点本塁打を放つと、応援団は歓喜に沸き立った。

 知花選手の父、央さん(48)は、レフトスタンドに飛び込む豪快なアーチを見て「公式戦初の本塁打をこの重要な場面で決めてくれた」とうれし涙。甲子園出場は、元高校球児の央さんら兄弟にとっても夢だ。「決勝は、今まで対戦した球児らの思いを胸に活躍してほしい」と期待した。

 決勝は41年ぶりの中部勢対決となる。対戦相手の美里工には、今年5月の第26回中部地区大会で敗れている。雪辱を果たす絶好の機会に応援団も気合が入る。

 敗北した那覇西の先発・赤嶺由生郎投手の父の繁さん(51)は「よく健闘した。県内高校野球の勢力図を変えるために、後輩たちに頑張ってもらいたい」と語った。

◇思い通じ追加点 美里工

 シーソーゲームの第2試合は美里工が小禄を下し、決勝進出を決めた。美里工の応援席では、地元・那覇市で大応援団を組む小禄に負けじと、野球部員と父母会が息の合った応援歌とダンスで選手を鼓舞した。

 「さあ、追加点を取りに行くぞ!」。美里工1点リードの七回表、応援席から気勢が上がった。応援団の思いが通じたのか、先頭の屋我翔也選手が三塁打で出ると、勝利を引き寄せる6点目をスクイズで奪った。

 美里工応援団の副団長を務めた名嘉真龍雅さん(3年)は「一度は逆転されたが、必ずひっくり返してくれると信じていた。決勝も笑って終えられると信じている」と話し、夏の甲子園初出場の夢を選手に託した。

 敗れた小禄の父母会長、中村清治さん(45)は「地元の選手がほとんどで、小さい時から一緒に戦ってきた。よくここまで頑張った」と選手をねぎらった。

琉球新報社

最終更新:7月17日(日)9時44分

琉球新報