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ラグビー世界的スター選手ダン・カーター 釜石のW杯会場に太鼓判

東スポWeb 7月17日(日)14時44分配信

 チャリティー活動で日本滞在中のラグビー元ニュージーランド代表SOの世界的スター選手、ダン・カーター(34=フランス・ラシン)が17日、東日本大震災の被災地で2019年ラグビーW杯の開催地に選ばれた岩手・釜石市を訪れた。

 被災児童の自立支援プログラムの一環で釜石を訪れたカーターは、19年W杯会場として土地整備が進む「釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(仮称)」の建設予定地で、子供たちら地元住民との交流イベントに参加。同プログラムを支援するヤマハ発動機の清宮克幸監督(49)らとトークやラグビーセッション、地元中学生の合唱などを楽しんだ。

 山があり、海も間近にある予定地の印象を問われると「世界の様々なスタジアムでプレーしてきた。今こうやって周りを見渡し、ここにできるスタジアムを想像しただけでも、おそらく私がプレーしてきたスタジアムの中でもベストに匹敵するものになるのではないかと思う」。司会者は「ここはたぶん世界一のスタジアムだというお墨付きをいただいた」と喜びの声を上げた。

 テストマッチの通算世界最多得点記録を持ち、統括組織「ワールドラグビー」の年間最優秀選手に選ばれること3回の超一流選手。昨年のW杯で母国の優勝に貢献し、大会後に移籍したラシンはリーグ優勝を果たした。同W杯を花道に代表からは退いたが、「3年後に戻ってきて、皆さんにまた会いたい。完成したスタジアムでオールブラックス(ニュージーランド代表)がプレーできることを願っている」と釜石への思いも伝えた。

 予定地は旧鵜住居小学校・釜石東中の跡地。両校では11年3月11日の大津波で全員が高台に避難し、犠牲者を出さなかったことで「釜石の奇跡」とも言われた。一方で、鵜住居は防災センターに逃げた多くの人が命を失う悲劇も生んだ。両校跡地の土地を5メートルかさ上げして海抜10メートルに。イベント主催者を代表してあいさつした野田武則釜石市長(63)は「鵜住居町には3・11の象徴的な出来事が詰まっている」と語った。

 カーターも11年2月、クライストチャーチを中心に大きな被害に見舞われたニュージーランドの大地震を経験。同国は秋にW杯を開催している。「逆境を乗り越えた後に成功がある。『強くあれ』と言いたい」。19年大会の成功を祈願する“キックオフ”も行い、同時に参加者がバルーンを宙に放った。「初めて釜石に来た、今日という日を絶対に忘れない」とカーターは感激の一日を締めくくった。

最終更新:7月18日(月)17時33分

東スポWeb