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インバウンドの次の消費トレンドとして注目

ZUU online 7月17日(日)12時10分配信

FinTechの加速で、金融産業における最高情報責任者(CIO)への注目が高まっている。英企業経営コンサルタントの調査で、CIOの45%が「(自社の)デジタル改革の指揮をとっている」と自負しており、55%が 「デジタル改革が好調な成果をあげている」と実感している。

調査したのはコグニザント・テクノロジー・ソリューションで、回答したのはCIO50人。

同時に「企業の伝統が改革を妨げている」と感じているCIOも70%いることから、改革と伝統の狭間に存在する対立をうかがいしることができる。

■デジタル革命には欠かせない存在となったCIO

CIOとは企業の情報システムや流通を統括する、情報戦略部門の役員を指す。「顧客の満足度が企業の業績に直接反映する」といわれる近年、本部は勿論、管理業務部門のデジタル効率化を目指す企業にとって、CIOの存在は欠かせないものとなった。

CIOには顧客の需要に敏感に反応し、効果的に形づけていくことが要求される。「デジタル改革でCIOが重要な役割を果たす」ことが、成功を左右すると認識しているのは30%。

34%が「デジタル改革に必要なコストを理解し、成果をあげるうえで適切な技術が採用されている」必要があると回答している。

また内部、外部との提携も非常に重要なカギを握っており、49%が「人材育成部門の協力」が必要不可欠と見なしている。

しかしこうした提携関係を重視する姿勢はあくまで内部に向けられているようで、「最高マーケティング責任者(CMO)」を改革のリーダーと見なしているCIOはわずか8%、「CEO」の先導力を実感しているのは30%だ。

目まぐるしく進化するデジタル・チャンネルで遅れをとらないために、CIOは常に自らを含む組織全体のスキルアップに積極的でなくてはならない。それと同時に、CMOとも提携関係を広げ、伝統的、革命的という観点でバランスのとれた取り組みを行うことが、重要な課題となると、コグニザントは見ている。

■「階層のバリアが今なお根強い」と感じている

CIOが十分な能力を発揮するうえで提携関係が必要不可欠なことが、調査結果で浮き彫りになっている。

回答にあたったCIOも、成功するための最も重要なスキルと能力として、51%が「内部の協力関係の強化」、49%が「規制当局、顧客、メディア、アナリストとの関わり合い」、38%が「団結力の強化、ビジョンの共有」と、提携関係の重要性を認めている。

しかし66%が「上層部とのコミュニケーションの欠落」を成功の障害物と見なしており、階層のバリアが今なお根強いと感じているようだ。

こうした背景から、革命に向けてスタートアップとの提携関係を築く一方で、上層部との理解を含めることが求められる。

実践的なデジタル化に関してはまだまだ手探り段階のようで、「組織全体に対応可能なソリューションを提携している」と回答したのは12%。

25%が「管理業務部門へのソリューションを現在模索中」で、23%が「戦略ソリューションを検討している」。管理業務部門へのソリューションとして、主要バンキング・プラットフォームなどの採用をあげているのは36%だ。

また45%のCIOが、顧客がデジタル化の中に「人の温もりを感じられるサービス」を求めていると認識しており、優先事項としている。

そのほかCIOの多くは仕事の効率化を図る目的で、「販売、サービスの統合」「事業プロセスの標準化」「共有データや分析の活用」などの向上を望んでいることなども、明らかになっている。(FinTech online編集部)

最終更新:7月17日(日)12時10分

ZUU online