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【スーパーフォーミュラ 第3戦】オリベイラが今季初優勝…中嶋一貴との首位攻防を制す

レスポンス 7月17日(日)19時29分配信

17日、決勝日を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第3戦は、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが中嶋一貴を下して今季初優勝。新人の関口雄飛が3位に入り、星野一義監督率いるインパルが1-3フィニッシュを飾った。

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決勝日の富士スピードウェイの天候は曇り。朝のフリー走行時の路面状況はハーフウエットからラインドライへ、というところだったが、午後2時の決勝フォーメーションラップ発進時には完全ドライといえるコンディションになった。

朝のフリー走行でクラッシュがあった#64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING/ホンダ)が欠場となり、250kmの決勝は18台の戦いに。予選8位だった#64 大祐のグリッドが詰められ、予選9位以降の選手はひとつずつ上の順位のグリッドに繰り上がってのスタートである。

そのスタートでは、予選2位の#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)がポール発進の#41 S.バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)に先んじて第1コーナー(TGRコーナー)へ。しかし、#1 石浦は立ち上がりでオーバーランして遅れ、その少し前の時点でやはりオーバーランしていた#41 バンドーンも遅れる。1周目の首位には予選3位の#19 オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)が立つ。そして6番グリッドから好スタートした#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S/トヨタ)が2番手へ進出。

4周目、#19 オリベイラが「最終コーナーでミスをした」ため、#37 一貴が「知らないうちに(笑)」トップに躍り出る。その後、彼らが15~16周目を走っている頃にコース上にストップした車両が出たため、レースはセーフティカー(SC)導入となる。その結果、16周終了時にトップの#37 一貴を先頭に大半のマシンがここで給油ピットインの選択をすることに。それ以前にピットを終えていたマシンもいたが、レースはピット戦略で上位の展開が大きく動くことはない流れとなる。

しかし終盤は、優勝争い、表彰台争い、そして入賞圏争いというかたちで、コース上で極めて熱い展開となってゆく。星野監督が「素晴らしいレース。これぞプロのレースだと思う。ファンのみなさんに、戦いのなかでドライバーたちが最後まで執念や魂やファイトというものを持ち続けているんだ、ということを見てもらえた。最高でした」と語るほどの格闘接近戦が各所で相次いだのである。

そんななかでも、優勝争いは#37 一貴 VS #19 オリベイラの一騎打ちだった。お互いのマシンバランスが変化していくなか、逃げる#37 一貴は「終盤はJP(オリベイラ)の方がペースは良かったようで、苦しいレースになりましたね」と振り返る。55周レースの51周目に#19 オリベイラが首位奪回に成功、そのまま先頭でチェッカーを受ける。

#19 オリベイラは「いいスタートが切れてトップに立ったんだけど、ミスをして一貴に抜かれてしまった。(相手のミスなく)抜き返すのは難しいレースになると思ったので、まずはタイヤを守って走ることに徹した」と語る。タイヤ無交換主流のなか、この判断も終盤のペース逆転につながったのだろう、「最後に2回ほど自分にチャンスが来た」。それをしっかりモノにしてオリベイラは今季初優勝、通算10勝目を飾った。

ちなみにオリベイラ(2010年王者)も一貴(2012&14年王者)も、今季はここまでSFでまさかのノーポイントだった。ともにSUPER GTやWECという並行参戦シリーズを含めて不運が多く、一貴曰く「JPとは今年お互いに相当ついてない者同士で、これは世界レベルの戦いかなと(笑)」。ただ、今季のSFチャンピオン争いは極めて混戦となっているだけに、両者とも大きいポイントを獲ったここから巻き返しスタート、ということになりそうだ。

前述したように3番手以降も終盤はドッグファイトの連続。一時は3~9番手が一列に並ぶくらいの状況もあったが、そのなかで3位表彰台をつかんだのはオリベイラの同僚で、新人の#20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)。11年王者の超強豪#36 A.ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S/トヨタ)を押さえ込み続けるという、殊勲の初表彰台ゲットだった。

4位は#36 ロッテラーで、5~8位は以下の通り。レース道中はホンダ勢も上位で戦っていたが、結果としてはトヨタ勢が1-7位を独占している。

5位 #3 J.ロシター(KONDO RACING/トヨタ)
6位 #1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)
7位 #7 N.カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS /トヨタ)
8位 #10 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)

ポール発進だった#41 バンドーンはほぼ一貫して4番手を走っていたのだが、終盤の接戦のなかでブレーキトラブルが発生、リタイアに終わった。8番グリッド発進だった#8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)は、オープニングラップでの他車との交錯でペナルティを受けるなどして大きく後退するも、粘り強い戦いを続けて10位でフィニッシュしている。

今後も今日のような熱戦が期待されるSF。次戦第4戦は栃木県のツインリンクもてぎに舞台を移し、8月20~21日に開催される。

《レスポンス 遠藤俊幸》

最終更新:7月17日(日)19時29分

レスポンス

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。