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絵画でアートの街に 仏の芸術家兄弟巨大壁画創作

福島民報 7月17日(日)10時46分配信

 福島県都・福島市を絵画の力で盛り上げる事業が9月に始まる。親しみのある巨大壁画で話題を呼ぶフランスの著名な芸術家兄弟が市内に壁画を描く。商業者らは作品のポスターを作り、スタンプラリーを展開して市街地活性化につなげる。子どもたちと協力して絵を描く計画もあり、夢のある「アートの街」として、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を目指す。
 20年以上にわたり福島市にワインを輸出してきたフランスのブルゴーニュワイン生産会社「ラブレロワ」のティボー・ギャラン副社長が「福島とは長年交流がある。子どもたちに贈り物をしたい」と事業を企画した。母国フランスで注目を集める若手アーティスト「バーディ・キッズ」に福島市での創作を依頼し快諾された。ラブレロワ社が資金を支援する。
 バーディ・キッズはギヨーム・マティユーさんとゴーティエ・マティユーさん兄弟による芸術家チームで、6年前に活動を始めた。独自の世界観で色彩豊かな遊び心あふれる作品を生み出し、これまでにイギリス、スペイン、タイなどで巨大な絵画を描いてきた。国際的評価も高く、観光名所になっている場所もあるという。
 ラブレロワ社と取引のある業務用酒類卸の追分(本社・福島市)の追分拓哉社長が市と調整し、作品を描く場所を市児童公園の西隣にある旧児童文化センターに決めた。高さ19メートルの壁面に、福島のためにデザインした自然や動物を描く予定。
 マティユーさん兄弟は8月31日から約1カ月、市内に滞在し創作する。期間中、2人の作品のポスターを市内の商店街の約20店舗に掲示してスタンプラリーを催し、にぎわいをつくりだす。「福島の未来予想図」をテーマに体験教室を開き、小中学生と市内各地にストリートアートを描く構想もある。
 福島市の小林香市長は「ラブレロワ社の福島のためのプロジェクトが成功するよう期待したい。バーディ・キッズを温かく歓迎する」と全面的に協力する考えを示している。

福島民報社

最終更新:7月17日(日)16時34分

福島民報